卒業研究の成果に関する最低ライン

卒業研究は何をどのくらいやればよいか。あるいはテーマをどう設定するかに関する話。Y軸を研究として成立する度合い(新規性、独創性、重要性、工学の場合は有用性・実用性の成立度合い)とし、X軸をある研究テーマにおける目的をどのくらい達成できたのか(目的に対する達成度)とするとき、卒業研究と成立するテーマは、右上の範囲に位置するテーマ。

卒業研究として成立する最低限のテーマは、以下の2つの条件を満たすテーマ。

  1. 第三者(主として指導教員および他の教員)に「この成果ならこのテーマの研究目的を達成したと言えなくはないか」と言ってぐらいの成果が自分の持ち時間、技術・知識、各種資源を考慮して達成できるテーマである
  2. 第三者(主として指導教員および他の教員)に「新規性、独創性、重要性、(有用性・実用性)の観点からすると、まあ、いちおう研究としても成り立つかな」と言ってもらえるぐらいのテーマである

卒業研究として成立する最低限の成果は、上記の最低限のテーマにおいて、第三者(主として指導教員および他の教員)に「この成果ならこのテーマの研究目的を達成したと言えなくはないか」と言ってぐらいの成果。

どのくらいの研究として成立する度合い、目的に対する達成度で、最低限ラインとみなしてもらえるかは、自分の所属研究室および所属学科・コース・学部・学類の先輩たちの卒業研究を5〜10編ぐらい読み目安をつけると良い。その上で、自分の研究テーマにその目安を当てはめて、最低限ラインを見積もり、その見積もりを指導教員に確認してもらうとベターだと思う。