自分が行おうとする、あるいは、学部4年生や修士1年生に行わせる研究テーマの種を思いついた端から記録しておきたい。種として記録しておくべき項目は以下のとおり。実際のところ論文の「はじめに」あるいは「Introduction」に書くべき要素そのものなのだけど、あえて分解しておく。
- 解決すべき問題は何なのか
- なぜ、その問題を解決すべきか
- 研究の目的は何か(=何がどうなったら問題を解決できたと言えるのか)
- この問題について今まで何が行われているか(=先行研究)
- 何を行ったら最低限の成果と言えるか
- 必要となりそうな知識
1〜3番までは必須項目。4〜6番は研究を始めてみないとわからないことだったり、ある程度の研究の経験がないとわからないことだったりするので、可能ならば埋める。
種ごとにTeXファイルで書いておく。
スタイルファイル(seed.sty)
%% \twocolumn \setlength{\columnsep}{5mm} \setlength{\textwidth}{165mm} \setlength{\textheight}{265mm} \setlength{\oddsidemargin}{-2mm} \setlength{\headheight}{0mm} \setlength{\topskip}{0pt} \setlength{\headsep}{0mm} \setlength{\topmargin}{-7mm} \pagestyle{empty} \normalsize \def\thesection {\arabic{section}.} \def\thesubsection {\thesection\arabic{subsection}} \def\section{\@startsection{section}{1}{0pt} {12pt plus 1pt minus 1pt}{6pt plus 1pt minus 1pt}{\large\bf}} \def\subsection{\@startsection{subsection}{2}{0pt} {6pt plus 1pt minus 1pt}{.01pt plus .5pt minus .5pt}% {\normalsize\bf}} %% %% \def\maketitle{\par \begingroup \twocolumn[\@maketitle] \thispagestyle{plain} \endgroup \thispagestyle{empty} \let\maketitle\relax \let\@maketitle\relax } \def\@maketitle{\newpage \null \vskip-5mm {\centering {\Large \lineskip .5em { \begin{tabular}[t]{c}\@title \end{tabular}\par} } \par \vskip3mm } {\large \lineskip .5em \ \hfill 提案者: \@author \hfill 最終更新日: \@date \hfill \ } \par \vskip5mm \rule{\textwidth}{.5pt} \par \vskip5mm } \endinput
テンプレートファイル(template.tex)
\documentclass[11pt,a4j]{jsarticle} \usepackage{seed} \begin{document} \title{研究テーマ名} \author{提案者名} \maketitle \section{解決すべき問題は何か} 曖昧に書かずできるかぎり具体的に書くこと。特に研究テーマがプロジェクトの 一環であるときには、プロジェクト自体が解決しようとする問題ではなく、今回 の研究で解決する問題を書くこと。 \section{なぜ、その問題を解決すべきか} 問題が解決されたときの効果(インパクト)を含めて、問題解決の必要性と重要 性を書くこと。 \section{研究の目的は何か} 研究の目的は、簡単にいうと「問題を解決すること」なので、何がどうなったら 問題を解決できたと言えるのかまで具体的に書くこと。 \section{この問題について今まで何が行われているか} 先行研究について書く。誰がいつ何を目的として、何をおこなったのかを簡潔に まとめる \cite{Taro_Hoge}。 \section{何を行ったら最低限の成果と言えるか} 多くの場合、研究期間が決まっているので研究の目的を完全に達成することはで きない。そこで、期間内に研究目的を最低限達成できたと主張するためには、何 を行い、何を示せばよいのかを書く。 \section{必要となりそうな知識} この研究テーマに取り組む学部4年生および修士1年生のために、このテーマを遂 行するために必要となりそうな知識を列挙する。ただし、英語と日本語の知識は 除外する。 \begin{thebibliography}{99} \bibitem{Taro_Hoge} Taro Hoge, The book of hogehoge, Proc. International Workshop of Hoge, pp. 133 -- 144, IEEE Computer Society Press, Feb 2009. \end{thebibliography} \end{document}
見栄えはこちら
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