共産党のこの活動には反対:埼玉県営公園での「水着撮影会」中止要求

現与党へのカウンターとして共産党の女性候補に投票するようにしていたけど、この活動には反対。県営公園の撮影を行う空間が貸し切り状態になっていれば問題ないと思うし、問題にすべきでない。
twitter.com

www.jcp-saitama-pref.jp

この活動を良しとしたら、公共施設で首長や議会の意に沿わない展示を拒否できることを是としてしまう。

たとえば、表現の不自由展について大阪府の施設で展示を拒否した件(その後、判決で施設利用を認められている)。
bijutsutecho.com
digital.asahi.com

たとえば、東京都の施設で小池都知事に忖度して映画の上映を拒否した件。
bijutsutecho.com
www.tokyo-np.co.jp


共産党埼玉県議会議員団の要請は以下の通り。

また、内閣府の男女共同参画基本計画施策の基本方向には「性の商品化や暴力表現が女性の人権を侵害している現状を改善し、メディアが自主的に女性の人権を尊重した表現を行うようその取組を促すとともに、性・暴力表現を扱ったメディアを青少年やそれに接することを望まない者から隔離することを含め、メディアにおける人権尊重を推進する実効的な方策について検討する。」とあります。男女共同参画を推進する立場の埼玉県が、女性の性を商品としてサイトで積極的にPRしている団体に県有施設を貸し出すべきではありません。
日本共産党埼玉県議会議員団 (@jcp_sai) / Twitterより)

公共施設を犯罪行為や著しく不道徳な行為(たとえば、合法麻薬パーティーや乱交など)に貸し出すのはだめだけど、人によって判断がわかれることがらについて施設で受け付けないように求めていくと、公平性が求められる組織の特徴として、事なかれ主義が加速し、ちょっと異例の事柄を全部拒否するようになる。それは私たちの文化の衰退を招くし、施設の利用可能性を閉じてしまう。

貸し出しを禁止するのではなく、喫煙や飲酒と同じように時間や空間を分けることで共存していくように要請すべきだと思う。

追記(6/9 21:00)

まず、ちゃんとルール化し、通達し、守らない団体をパージする。というように、段階的に対応するべきだったと思う。
www.j-cast.com

www.dailyshincho.jp

官僚主義を悪化させるのは我々である事例:東京都若年被害女性等支援事業の変化

すごい、がっかりさせられる話。明らかに東京都側が面倒を嫌い、若年被害女性等支援の目的ではなく、トラブル減少を目的にした運用の変更が原因。

毎日新聞:Colaboの支援活動、寄付金で継続 都への補助金申請を断念
mainichi.jp

一般社団法人「Colabo(コラボ)」は1日、虐待や性暴力を受けて家に居場所がない少女らを支援する活動について、寄付金で継続すると発表した。これまで、公的な事業として展開していたが、東京都による新事業の枠組みでは、「安心した支援につながらない」として、補助金の申請を断念したという。

朝日新聞:「支援、成り立たない」 Colaboが都の事業内容変更を批判
digital.asahi.com

都は今年度、虐待や性暴力被害を受けた女性を支援する事業を、従来の委託事業から補助事業に切り替えた。コラボは昨年度まで委託を受けていた。

事業の実施要綱によると、補助事業になったことで、都から求められた場合、個人別の支援記録などの開示が必要になったという。これまでコラボは都から個人情報の提示を求められた際は、利用者との間で守秘義務が解除されている場合に応じてきた。

仁藤夢乃代表は「(コラボが支援する)少女たちは幼い頃から児童相談所や学校にSOSを出した経験がある子がほとんどで、そこで適切な対応を受けられなかったために、行政や大人に不信感を持っている。『民間団体に相談したら都に個人情報が提供される』ということになっては、支援は成り立たない」と話し、事業内容の変更について「支援の本質が変わってしまう」と批判した。

東京都若年被害女性等支援事業のページに昨年度(2022年度)の実施要項と今年度(2023年度)の実施要項がある。
www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp

大きな違いは「令和5年度東京都若年被害女性等支援事業実施要綱」の様式3「個人別支援記録」の作成と都への開示を求めている点。Colaboは領収書についても若年被害者女性の個人情報開示を避けるために都への開示を拒んでいるのだから、この要項は受け入れられないのは当然のこと。これって、まさに若年被害者女性支援の肝の部分なのでは?(だから、地方自治体が直接支援しづらい点なのだと思う)。以下のような方法で支援している団体なのだし。
www.jprime.jp

国防とか外交と同じように秘密にしなければいけない部分と透明性を保たなければいけない部分の塩梅が重要な話なのだから、塩梅を調整する立場の人や組織が事なかれに舵を切ると良い話にはならない。

追記:地方自治体への個人情報共有を懸念する事例(2023年6月9日)

DV加害者の夫に避難先の住所記載書類を送付 熊本市 女性の「支援措置」も拒否、訴え聞き入れず
kumanichi.com

夫のドメスティックバイオレンス(DV)から逃れて熊本市に移住した女性に対し、市が住所の閲覧制限などの「支援措置」を断り、避難先が記載された納税関係書類を夫の求めに応じて送付していたことが8日、分かった。女性は転居を余儀なくされたが、市は「対応に違法性はない」としている。

メモ:ダライ・ラマへが少年にキスを要求した話

AFPBB News: ダライ・ラマが謝罪 少年に「私の舌を吸って」(2023年4月10日)

www.afpbb.com

【4月10日 AFP】チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世(87)は10日、インドで行われた公式行事の際、会見した少年に口づけした上で自分の舌を吸うよう促す動画がソーシャルメディアで拡散し、批判を巻き起こしていることを受け、謝罪声明を発表した。

TBSニュースの動画(当該の舌だし場面あり)
youtu.be


ダライラマ側からの説明。

ダライ・ラマ法王日本代表部事務所:ダライ・ラマ法王のビデオに隠された事実
www.tibethouse.jp

上記の報道に関する記事

クーリエジャパン:哲学者スラヴォイ・ジジェク「ダライ・ラマの『舌をしゃぶれ』発言への批判は見当違いだ」
courrier.jp

NewsWeekJapan:「ダライ・ラマは小児性愛者」 中国が流した「偽情報」に簡単に騙された欧米...自分こそ正義と信じる人の残念さ
www.newsweekjapan.jp

メモ:2023年4月のコロナワクチンにDNAが混入していたという話

TwitterのTLに「DNA混入」というキーワードで論争が流れてきたので、そはなんぞやと調べてみた。とりあえず、概要がわかったのでメモ。

発端は、Kevin McKernanさんがファイザーとモデルナのワクチンを調べたところ、ワクチンの生成に使ったDNAが混入しているということを報告したことに始まる。

上の話についての荒川央さんの解説。
note.com

note.com

新田さんの解説。以下は3つのTwitterのスレッドのそれぞれ最初のツイートのみのリンク。

素人感想としては、科学的な話なので、追試が多く行われて知見が固まっていくだろうと思っている。