学術雑誌や国際会議における格の保証:Compendex (Engineering Index), Science Citation Indexに抄録が載る

ボスの教授から聞いた話。中国でも大学進学率が高くなり、その結果として大学院進学も増えた。理工系の大学院の修了要件として外部発表が課せられているらしいのだが、発表場所は少なくともEIとSIに載っていなければならないという縛りがあるらしい。その話を聞いたときにEIとSIがなんなのか分からなかったので恥を忍んで「EIとSIってなんですか?」と尋ねたところ、EI = Engineering Index, SI = Science Indexらしい。

今日、たまたま投稿しようとした国際会議のCall for Paperを読んでいると「この会議に採択された論文の抄録はEIに載りますよ」と記載があった。そういえば、今までEIとかSIとか聞いたこと無いなぁと思いちょっとGoogleで検索。

もともと工学系の情報共有を目的として、Engineering Index というものが作られたようだけれども、それが電子化されてCompedexになったみたい。それで、このデータベースに収録されるということが、会議や学術雑誌の格を保証する手段として利用されているらしい。

Engineering Village 2によると

Compendex: 現在、世界で最も幅広く工学分野をカバーする書誌データベースです。5,000誌以上の工学系ジャーナル、会議録、テクニカルレポートから900万件以上の文献と抄録を収録しています。
核技術、生物工学、輸送・化学・プロセス工学、太陽光・光学技術、農業工学・食品技術、コンピュータ・データ処理、応用物理学、電子・通信、制御、土木、機械、材料、石油、航空宇宙・自動車工学など、工学と応用科学の多様な分野にわたる論文に加え、これらすべてと他の主な工学分野をさらに細分化したサブ分野の論文も幅広く収録しています。
オンラインの収録範囲は1969年から現在です。工学の175以上の研究分野と主な専門領域から、年間約500,000件の新レコードが追加されています。Compendexは、利用者が自分の研究分野における重要な進展を見逃すことのないよう毎週更新されています。

Engineering Index Backfile:Engineering Index Backfileは、1884〜1969年の印刷版Engineering Indexに含まれる情報を収録しています。所属機関がバックファイルを購入している場合、利用者は120年間の工学文献を収録した1つの Compendexデータベースを検索できます。すなわち、約170万件のレコードがデータベースに追加されることになります。

CompendexとEngineering Index Backfileは、Elsevier Engineering Information, Inc.が作成しています。

SIというのは検索しても見つからなかったけれども、用途やEIとの関連性から考えるとScience Citation Index(SCI)がSIに対応するのだと思う。英語の文献を中心としたデータベースで、今はトムソン(インパクトファクターを計算しているところ)が管理しているらしい。

大量の情報が日々ながされている中で、それをフィルタリングして検索しやすくしてくれるサービスは誰もが求めること。そして、そういうサービスをみんなが使うようになると逆にデータベースの作り手が権威の与え手となるのが印象的。不思議な話。

私が学んできた環境では、EIとSCIの話を聞いたことが無かったけど、世界的には有名だし、どこの大学の図書館もこのデータベースの検索権利を購入しているようなので重要なのだろう。ところで、こういうのって誰が何の科目として教えることなんだろう?