コメントへの返信

逆は必ずしも真ではないです

kagamiさん、コメントありがとうございます。

kagamiさんは、
「政治的に狂ったイデオロギーを持つ人は、特異な外見や性質を持っているわけではなく、我々(彼以外)と同じように普通(我々と同じ)の外見や性質を持っている人である。我々の外に政治的に狂ったイデオロギーを持つ人がいると考えるのは現実を直視しない姿勢であり、外部にスケープゴートを求める行為である」
こう考えるので、内田先生や私の考え方を軽蔑すると仰っているのだと思います。

私の上記の解釈があっていると仮定して、私は、kagamiさんの危惧と主張に納得します。

ただ、私の考えでは「過度に健全」と「過度に病的」は「過度に」という形容詞がつくことにより、そこに「今現在の状態をさらに勧める」という本人の意思の発生が感じらます。このため、自然に健全である、あるいは、病気や事故で病的になったということとは異なります。ですから、状態として今現在「健全」、「病的」であるのではなく、その状態をさらに強力に推し進めようという意思が働いている状態を「過度に健康」、「過度に病的」は表していると考えます。よって、私の感覚では「過度に健康」、「過度に病的」な人は、我々と同じ普通の人から遷移していった結果だと思いますのでkagamiさんの意見に賛成することと矛盾するとは感じません。

また、上記の話とは別にkagamiさんのエントリーを見て感じたのは
「政治的に狂的なイデオロギーを持っている人は、過度に健康、もしくは過度に病的である」
という主張から、
「健全でない人ならば、政治的に狂的なイデオロギーを持っている」
という見方を全員がするということを前提として、内田先生のエントリーに対して、反論を述べていた点に違和感を抱きました。

その人が主張している命題に対して、主張をしていない「命題の逆」も命題と同様に成り立つということを当たり前に受け入れるという態度こそ批判の対象となるべきであろうと思ったのがkagamiさんのエントリーに対してトラックバックを送った第一の理由です。先のエントリーでは、明示的に表現できておりませんが。