撤退戦のノウハウを蓄積して欲しいにkeitaro-news:評価システムの無い教育 大衆教育社会のゆくえからトラックバックをもらった。エントリーの内容からすると私が書いたエントリーが能力不足の教員が評価を必至に拒むことを容認しているように読めたのだと思う。私はその意図で書いたわけではないけどそのように解釈されたということは、私の表現力不足。
一方、エントリー中の以下の部分には賛同できない。
生活保護者やニートやフリーター等が跋扈する社会を変えるために、自ら立ち上がって国を背負っていく人材を育成していく役目を担っているのが『教育』に他なりません。
今、私の理解する教育の失敗は「生活保護者やニートやフリーター等が跋扈する社会」というような認識を持ってしまう人が生じるのを止められていないこと。私のこの認識は以下の本を読んで得た知見からのもの。
- 「ニート」って言うな! :不況による失業者を多く含んでいる
- 国立社会保障・人口問題研究所:「生活保護」に関する公的統計データ一覧高齢者世帯、母子世帯、傷病世帯、障害者世帯が生活保護世帯の9割。その他の1割についても全員が全員フリーライダーというわけではない。
- 雇用大崩壊―失業率10%時代の到来:若者の失業者はやる気や能力の問題よりも不況であることが主因という主張
- 経済成長って何で必要なんだろう? :若者の失業者はやる気や能力の問題よりも不況であることが主因という主張
- 脱貧困の経済学-日本はまだ変えられる:若者の失業者はやる気や能力の問題よりも不況であることが主因という主張
- 教育×破壊的イノベーション 教育現場を抜本的に変革する:アメリカにおいて公立学校の教師に対する不満が噴出した原因は、市民が求める学校の役割があまりにも多様化した結果という主張
- 選挙の経済学 投票者はなぜ愚策を選ぶのか:国民が自分を不幸にする馬鹿げた非経済政策を選ぶ理由は、経済成長を望まないというバイアスを持っているためという主張
- 教育改革の幻想:データに基づかない感覚的な教育改革は何の意味もないという主張
- 若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来:若者が3年で会社を止めるのはやる気の問題ではないという主張
- 事実に基づいた経営―なぜ「当たり前」ができないのか? :半分だけ正しい通説にしたがっても何も改善できない。データを収集し、測定し、事実に基づいて経営を進めなさいという主張。