こんだけテレビやスポーツ紙でバンバカとりあげているので、授業計画をちょいといじって、選挙権や選挙の仕組みを授業(あるいは朝のホームルーム、夏休みの宿題?)で展開したら、ちょうどよい話のネタになると思う。
「第3回AKB総選挙開票速報」(9日、日本武道館)
中間発表では1位だった大島優子だったが、最後の最後で前田に逆転を許してしまった。大島は「第三者はいろんなこといいます。『投票数を何万も買って、本当に総選挙と言えるのか、選挙は一人1票じゃないのか』って」と世間の批判をあえて口にした。「でも私たちにとって、票数というのはみなさんの愛です」とキッパリ。「去年は1位になってセンターで歌わせていただきました。私にとっても大切な曲です。次のシングルは2位ですが思いっきり歌って踊りたいと思います」と悔しさを押し隠し、笑顔を見せた。
先日、中国からの留学生が輪講で電子投票の論文を発表したのだけど、いまいち要領を得ない。いろいろと質問したところ選挙において投票を行ったことがないので、投票の匿名性などの概念が理解できていないことが原因だった。
日本人は投票に行ったことが無い人でも身の回りの人が選挙において投票を行っているので、まあ、なんとなく選挙というものの意義と投票のやり方(1人1票であるとか、民主主義の要であるとか)を理解していると思う。でも、国政選挙がない中国の人たちはこの部分の常識はない。
さらに、私たちが当たり前と思っている選挙制度、いわゆる普通選挙も最初からあったわけではない。納税額や性別、社会的地位によって選挙権が制限されていた時代を経て、今の選挙制度になっているわけである。つまり、私たちが当たり前と思っている選挙の概念は、今の日本のみの常識だ。
AKB総選挙の制度と明治維新以降の歴代の選挙制度について、仕組み、その目的、利点、欠点を比較したならば、キャッチーで面白い授業が展開できると思う。問題は、授業計画がぎっちりだろうから、タイミングばっちりには扱えないという点かな。