まとめ
- 中村哲氏を殺害したのはパキスタン組織の蓋然性が高い
- 主犯はパキスタン人
- 乗京真知記者の取材によれば、殺害の理由はアフガニスタンとパキスタンの水利権だろうとみなされている
- 2022年の時点で中村氏が中心となって灌漑したナンガハル州の用水路は維持されてる。
Xでみかけたポスト
こう言っていた中村哲さんは、アフガン人に殺された。それが事実。 https://t.co/0DxcJWV0R5
— buvery (@buvery2) 2024年10月31日
そもそも中村氏が殺された原因は
— hanbey64 (@shanbey64) 2024年11月1日
中村氏が行った灌漑で水利権が生まれ
それを妬んだテログループが身代金目的に誘拐しようとして失敗したあげく殺してしまった。
先の文章を読んで一番悔やんでるのは
ご本人だと思うぞ。
土人に文明を与えて恨まれたのだから。
中村哲さんがアフガン人に暗殺されたあと、ツイには、『中村さんありがとー』が溢れた。でも、わたしは知っている。中村さんが働いていたような、砂漠化した僻地には電気が来ていない。カブールからイッチョマエに、『中村さんありがとー』を書いている人は、電気とネット接続とiPhoneを持っている。
— buvery (@buvery2) 2024年11月1日
中村哲氏殺害事件の取材結果
朝日新聞の乗京真知記者が以下の連載、朝日新聞ポッドキャスト、書籍で取材結果を公表している。
全8回の連載:実行犯の「遺言」 ~中村哲さん殺害事件を追う~(有料記事、2021年6月)
www.asahi.com
中村哲さんの殺害事件を追う取材は、「犯人から直接話を聞いた」と語る情報提供者の登場によって、新たな展開を迎えた。情報提供者は、次のように話した。
- 犯人の名前は「アミール・ナワズ・メスード」で、年齢は40歳前後
- パキスタン人だが、いまは国境を越えて、アフガニスタン東部クナール州の隠れ家に潜伏している
- ノーベル平和賞受賞者のマララさんを銃撃したことで知られる、パキスタンのイスラム武装勢力「パキスタン・タリバーン運動(TTP)」に属する
- 中村さんを誘拐するつもりだったが、「共犯者が撃ってしまった」と話している
中村哲さんの殺害事件で、アフガニスタン当局が特定した容疑者の男アミール・ナワズ・メスードが、1月末に死亡した。アミールの死亡について、アフガニスタン当局は取材に応じず、発表もしなかった。
(第5回二兎を追い、失った証拠と容疑者 当局が隠した「失態」より)
全4回 殺害は予見されていた 中村哲さん事件を追う(有料記事、2021年11月)
www.asahi.com
朝日新聞ポッドキャスト「ニュースの現場から」
www.asahi.com
www.asahi.com
www.asahi.com
www.asahi.com
www.asahi.com
www.asahi.com
www.asahi.com
上記の連載を元にした書籍
上記書籍のレビュー
www.bookbang.jp
毎日新聞でも2021年に記事になっている(有料記事)
mainichi.jp
「ナカムラを身代金目的で誘拐する計画だったが失敗し、殺害した。誘拐に反対だったが、命令には逆らえなかった。申し訳なく思っている」。8月、「カユーム・オラクザイ」と名乗る男が毎日新聞通信員の電話取材に明かした。事件当時、隣国パキスタンの反政府武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)の関連グループに所属していたという。
粘り強い働きかけに「オラクザイ」が折れた。「命令に逆らえなかった」。電話口で後悔を口にし、日本政府から多額の身代金を取れると見ていたことや、事件の1年以上前から計画し、1カ月以上前にはジャララバードに拠点を設け5人で中村さんの行動を監視していたことなどを明かした。
「オラクザイ」によると、実行犯はパキスタン人とアフガン人の計8人。他国の情報機関の関与は否定した。「オラクザイ」は「最初の銃撃の後、車に近づいてナカムラに降りるよう促した。最初は降りるそぶりを見せたが降りなかった。ナワズがさらに撃つように命じた」と説明。中村さんが動かないのを確認し、現場を去ったという。
中村哲氏没後の灌漑活動
ちなみにその灌漑用水は元の荒れ地なったそうだ。
— hanbey64 (@shanbey64) 2024年11月1日
井戸の掘り方教えてもそれを維持管理
出来ないと変わらない。
2022年の記事
www.spf.org
ペシャワール会(PMS)の農業灌漑活動が行われている地域は、アフガニスタン東部ナンガルハール州のシェイワ、ベスード、カマの3郡で、西から来流するカブール川に北から注ぎ込むクナール川の両岸の地域である。PMSはこの地域灌漑の為、過去20年の間に12の取水堰を築いてきた(以下図1の通り[3])。PMSの灌漑事業では、これら取水堰の補修・改修に加え、堰・用水路建設後の5年間、流域住民との共同維持・管理などを行っている。また、流域住民による浚渫作業の定例化の必要から水組合結成を支援している[4]。
2021年8月15日のタリバーンによる政権奪取の際、PMSは一時活動を停止した。しかし、9月2日には農業事業を再開した。再開にあたっては、タリバーン政権下のナンガルハール州農業灌漑局及びシェイワ郡長に対して活動説明を行い、河川局によるPMS事業の視察を受けた。河川局も郡長もPMS事業を称賛するとともに、故中村哲医師への多大な賛辞を表明した[5]。また、首都のタリバーンの担当官をPMSドクターサーブ・ナカムラ・コミッティー[6]のメンバー数名が訪問し、事業再開の許可と治安維持への協力申し出を受けた[7]。
2022年の記事
www.yomiuri.co.jp
アフガニスタンで人道支援に取り組む福岡市の民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」で現地代表を務めた中村哲医師(当時73歳)が、銃撃により死去して12月4日で3年になる。同会は10月から現地で新たな用水路建設工事を始めており、村上優会長(73)は「この3年で中村先生の様々な構想を現地の人々が引き継ぎ、我々と協議・合意しながら進めていく構図をつくれた」と話している。(佐藤陽)
2024年の記事
www3.nhk.or.jp
アフガニスタンでは、長年支援活動を続けてきた医師の中村哲さんが2019年に銃撃されて死亡しましたが、中村さんが現地代表を務めた福岡市のNGO「ペシャワール会」は遺志を受け継いで支援活動を続けています。
東部ナンガルハル州にはこのほど1年半にわたる工事を経て新たな用水路が完成し、現地で実権を握るイスラム主義勢力タリバンの関係者や地元の住民などが参加して4日、記念の式典が行われました。