今週末までか。見たい. → 東京国立近代美術館 ようこそ日本へ:1920‐30年代のツーリズムとデザイン https://t.co/ohF4HTYeMS
— next49 (@next49) 2016年2月24日
とつぶやいたとおり、面白そうだったので見てきた。
東京国立近代美術館へ
Google先生に尋ねると竹橋駅が最寄りのようなので、竹橋駅から行った。出口を出ると毎日新聞社!こんなところに本社あるのか。
東京国立近代美術館は竹橋駅からすぐ。ようこそ日本へ:1920‐30年代のツーリズムとデザインが目的だったのだけど、チケットが恩地孝四郎展とMOMAT コレクションしか売ってなく、恩地孝四郎展の方にMOMAT コレクションのチケットが含まれているようだったので、不安に思いながらも恩地孝四郎展のチケットを購入。結果として、ようこそ日本へ:1920‐30年代のツーリズムとデザインはMOMAT コレクションのチケットに含まれていたのでよかった。東京国立近代美術館工芸館の方で目当ての企画がやっているのかと思いひやひやした。
恩地孝四郎展
さっぱり存じ上げなかったのだけど、木版で有名な方らしい。せっかくチケット買ったので一応観覧した。すごい量の版画があって見応えがあった。抽象的なやつは良くわからなかったが、一方でいくつか気に入ったのがあった。
- p7 「キリストとマリア」(私輯『月映』III):うまいなぁと素直に簡単。
- p80 人物:色使いがほんわかしていてよかった
- P116~P121:新東京百景。特に「邦楽座内景」「カフェー」がよかった。前者はスクリーンに映っているものも絵にしているという点、後者は鮮やかな緑色が中央にあって(あれは何なんだろ?宇宙人にしか見えなかった)。
- p134 レモン:レモン哀歌の印象か白い布の上に鮮やかな色のレモンという絵が非常に好き。これも色が良かった
- p138 「今代夫人八態」新聞:日本髪に新聞を読んでいる姿というのが新鮮だった。しかも新聞を読むことが「今代夫人八態」として挙げられているのも新鮮。昭和9年の作。
- B65 「写し方全集」吉川速男著:これの外箱ではなくハードカバー表紙のデザインが良かった。青のフェルトっぽい表紙に銀で何かしらシンボルがあってかっこよかった。
ようこそ日本へ:1920‐30年代のツーリズムとデザイン
2階の一区画(ギャラリー4)の展示だったけど非常によかった。これのデザイン図版が売り切れだったのは非常に残念。買いたかった。
まず、自分の戦前のイメージというのが間違っていたことに気づいた。戦前というのは日本は貧乏で内向きな社会であり、海外とも没交渉であったというのが私の戦前のイメージだった。この展示のポスターは世界を視野にいれて観光立国を目指すギラギラした時代のものだった。明治からこの企画までの時代は以下のような時代。
年 | イベント |
1867年 | 明治元年 |
1877年 | 西南戦争 |
1894~1895年 | 日清戦争 |
1904~1905年 | 日露戦争 |
1906年 | 南満州鉄道株式会社設立 |
1910年 | 日韓併合 |
1912年 | 大正元年 |
1914~1918年 | 第一次世界大戦 |
1920年 | 戦後恐慌 |
1921年 | 日英同盟解消 |
1923年 | 関東大震災 |
1926年 | 昭和元年 |
1931~1933年 | 満州事変 |
日清戦争と日露戦争で中国大陸と朝鮮半島に影響力&領地を持ち、第一次大戦では連合国として戦って、国際連盟の常任理事国になった時代の観光。日本人相手に対しても「そうだ京都に行こう」みたいな雰囲気で朝鮮や満州への旅行を勧めていたり、海外からの観光客を招くために世界一周豪華客船(室内プール付き)を就航したり。この企画の趣旨説明にも書いてあった通り、東京オリンピックを控えた日本にぴったりの企画だった。
ようこそ日本へ:1920‐30年代のツーリズムとデザインのページにもある横綱太刀山を使ったポスター、その横の五頭の白馬を御す女性のポスター、南満州鉄道のポスター「舞衣装の女性」「仮面踊り」「玉の頭飾りの女性」、そして、日本海を「我らが海」として航路を書いているポスターが印象に残った。
関連過去エントリー
MOMAT コレクション
4階のハイライトのコーナーにあった藤田嗣治さんの作品が非常に色っぽくてよかった。以下のページの画像や美術館ショップで売っていた画集ではそんなに感じなかったのだけど、展示の仕方がうまかったのか、白い肌がより白く浮き上がり迫力があった。右上の猫と右下の犬がかわいい。特に犬のまじめな顔がこの絵を「色っぽいなぁ」と眺めている私に「お前・・・」と言ってきているようで面白かった。
その後
元東南アジア在住者がこっそり教える、本当に美味しいチキンライス(海南鶏飯)が食べられる都内のお店3軒を以前みて、海南鶏飯食べたいなぁと思い検索したところ海南鶏飯 水道橋本店が近いような気がしたのでGoogleマップで移動、北の丸公園を突っ切って、清水門から出たところから1kmぐらいだった。海南鶏飯は揚げ鶏版と蒸し鶏版の2種類があり、迷ってハーフ&ハーフにしたけど蒸し鶏一択でよかった。
おわりに
以上メモ。