だから学生には質問して欲しいの

「お父さん、教えて!」
「この問題、・・・が、こうなって・・・」
「あ、分かった。もういいや!」

上の子の時にも、同じ様なことが時々ありました。

分からないから教えてもらいたい。
 ↓
自分が分からないのはどの様な事なのか、改めて把握する。
 ↓
何故自分が分からなかったのかを理解し、結果として分かるようになる。

ということらしいです。こちらとしては肩すかしですが、とりあえあず正解が出てるのでOK!

すっごくよくわかる。質問しようとして質問を整理するうちに答えがわかることがある。「こちらとしては肩すかしですが、とりあえあず正解が出てるのでOK!」というように振る舞ってくれると相談しやすいだろうな。自分もこういうことはよくあることなので学生が私に相談しにきて、相談しているうちに自己解決したとしても不快な態度みせない、また、余計な一言(「じゃあ、相談の必要ななかったね」とか)を言わないようにすることを心がけないと。

何の本か記事で読んだのか忘れたけど、どこかの計算機システムの相談窓口にはクマのぬいぐるみが置かれていて、窓口に相談に来た人は必ずクマのぬいぐるみに相談内容を説明しなくてはならないという規則を定め絵たそうな。そうすると、多くの相談者は、クマのぬいぐるみに話しかけているうちに自分自身で解決方法が分かり納得して帰っていたとのこと(追記:ベアプログラミング(テディベア効果)

「わからない」という状態を放って置いてもいつか突然わかるときがあるのだけれども、誰かに質問するために自分が分からないと思っていることを言語化しようと試みることで、自分が何を分かっていないのかを把握するのはとても重要。なので、「分からない」「気持ち悪い」「もやもやする」とだけしか言わない人を見るとこっちがムズムズする。

質問ができない理由のひとつに「分からないことが分からないんです」というものがあるけれども、この場合も自分が分かっていることを相手に説明するうちに自分が分からない部分が分かってくる。相談する相手がいない、あるいは相談すると迷惑になりそうで嫌だと思う人は、頭の中に相談相手を思い浮かべて「丁寧に」説明してみると案外うまくいくことがある。他人に話そうとするとどうしても、筋を飛ばさずにちゃんと説明しないといけないので論理の穴や飛躍を見つけることができる(前提の欠如や欠陥を見つけるのは自分一人だとちょっとしんどい)。

自分自身で質問するためのフォーマットは以前書いたのでご興味ある方はこちらもどうぞ。

先生に質問しにいくのが怖い方へ「考え方を変えてみましょう!」といエントリー

教わり上手になってモテかわ学生になるために。以下のエントリーのリンク先をどうぞ。

ちなみに私の持論(そもそもは私の指導教員の持論)は、「ある事柄について他人に説明できないならば、その事柄を理解しているとは言えない」というもの。説明できないのに理解しているというのはありえないということ。