発表後に説明したはずのことについて質問されたとき

講演したことがないので講師と聴衆の権力関係がわからない。理想的には「自分の説明がダメだったから理解してもらえなかった。」「自分の発表がつまらなかったから聞いてもらえなかった。」と考えて対応するのが良いと思う。精神状態が良くないと維持できないけど。

授業での場合

教師に対して学生が説明したはずのことについて質問してきたとき。「それは先ほど説明したところなのだけど、どこがわかりませんでしたか?」と聞き返す。理由は「授業はちゃんと聞いていないといけない」ということを教えるためと、説明の不備(教師の説明と学生の理解の差)をはっきりさせるため。「それは既に説明済みです。」で切り捨てると、説明の不備があることに気付けない。

pre-defense, defense:卒業論文発表会、修士論文発表会

絶対に「あなた、話を聞いてましたか?」とどんな言い回しでも言ってはいけない。「自分の説明がダメだったから理解してもらえなかった。」「自分の発表がつまらなかったから聞いてもらえなかった。」と自分を説得しきる必要あり。

求められる限り、同じ説明なんどでも繰り返すのが無難。

  1. 質問を受ける
  2. 質問を要約して復唱する「ご質問は、〜とは何か?ということでしょうか」
  3. 「少しお待ちください」といって、該当のスライドを出す
  4. 淡々と質問されたことについて説明する。
    • 「先ほども説明しましたとおり」は絶対に述べてはいけない(これは婉曲に「あなた、話を聞いてましたか?」と言っているのと同じ)
    • 最初にした説明とほぼ同じように行うこと
    • もし、その説明自体がおかしい or 説明不足であるならば続けてツッコミが来るはずなのでそのツッコミが来たらときに対応する。先回りしない。

単なる聞き漏らしならば、該当スライドがすでに説明済みであるという事実を見れば「ああ、私の聞き漏らしか」と納得してくれる。これで納得しない人は「あなた話を聞いていましたか?」と言っても無駄。

学術会議での発表の場合

多少「あなた、話を聞いてましたか?」感を出して良いとは思う。

「説明の仕方が悪かった」という前提で対応する(本当は相手が話を聞いていないとしてもそれは許す)。

  1. 質問を受ける
  2. 質問を要約して復唱する「ご質問は、〜とは何か?ということでしょうか」
  3. 「すみません、説明不足でした」 or 「具体例を出して説明しましょう」といって、該当のスライドを出す
  4. 1度目の説明よりもより詳細 or 具体的に説明する。あるいは別の角度からの説明を行う