少なくとも私に「卒業論文って面白そうだな」と思わせる要因は、1つもなかった。
一方で、はてな界隈で有名なid:amachangさんのプレゼンを見ていると「JavaScriptって面白い!プログラミングって楽しい」と思わせる話し方をするんだよね。大学で4年間学んできた様々なことがらを使ってまとめる卒業論文も、こんなふうに楽しいものにならないのかな。
それとも、大学内でのプレゼンというのは、こういうものとは異質なものなのかな。
(卒論って楽しくないのかなより)
研究が楽しいのと、論文を書き、発表するのが楽しいことは別。私は研究活動自体は好きだけれども、論文書くのは嫌い。発表も日本語ならば楽しいけど、英語だと楽しくない。
これとは別の次元でそもそも卒論発表は試験なので、発表者があんまり無茶できないのはお分かりいただけると思う。試験でウケを狙う人は少ないというか、そういう人は奇人、変人、偉人の部類。また、卒論発表をする学生は、このような発表は人生で初めてであることが多い。なので、卒論発表当日は緊張でいっぱいいっぱい、頭真っ白、しかも発表技術は未熟、研究テーマの理解も未熟で、観客など目に入らない状態である場合も多いであろうと思う。
また、卒論発表を聞く方の知識も足りないことが多いので、発表の面白みがわからない場合もある。何度か数学系の学術講演を聞いたことがあるが、私には何が面白いのかさっぱりだった。けれども、周りの聞いている方は大興奮という状態もあった。逆に、私は面白いと思って質問をいっぱいして、最後には発表者に握手まで求めにいった発表について、他の人は「全く期待はずれだった」なんていうこともあった。知識と興味の分野において同じ発表でも面白いと面白くないが異なることもある。
大学や学部、学科にもよるけれども大学内でのプレゼンというのは、ほとんどが試験に関わっているので冒険しづらい。よって、無難なものになってしまう可能性がある。昔、聴いた話だと、オープニングをルパンのオープニング風にしたり、エヴァンゲリオン風な発表スライドを作ったりした人たちがいたそうだけれども、そういう人たちはほぼ例外。発表技術が向上し、自分の研究テーマの理解も進んだ修士論文の発表会を見ると印象がある程度代わると思う。
話し変わって、東京近辺に住んでいて面白い発表が見たいならば以下のイベントがお勧め。
主催:竹内PM、筧PM、安村PM
日時: 2008年2月23日(土)〜2月24日(日)
会場: TKP御茶ノ水ビジネスセンター ホール14階
東京都千代田区神田駿河台4-6-1 御茶ノ水セントラルビル
http://www.tkpochanomizu-bc.net/access.shtml事務局:株式会社エヌリンクス(PMサポート組織) 担当:小山様
*入場無料(事前登録不要)
詳細はPDFファイル(164KB)を参照のこと。