ザ ホワイトハウス (The West Wing)

ザ ホワイトハウス ファーストシーズンを見ました。

10時間くらいぶっつづけでみたけれども、すごく面白かった。

このドラマの原題はThe West Wing。West Wingという言葉自体は建物の西棟(西翼)という意味であるもよう。そこにTheがついているので、アメリカ中で有名な西棟なのでしょう。

ウィキペディアによると

大統領の執務室(オーバル・オフィスと呼ばれる)は1階西翼にあり、家族の居住スペースは3階から上にある。

との事なので、ホワイトハウスの西棟を指しているのだと思います。(劇中にもそう言われていますし)

このドラマは、バートレット大統領(架空の人物)の就任1年目から話をスタートさせています。バートレット大統領を支えるスタッフとバートレット大統領が日々、いろいろな事件を越えていく様子を描いているドラマです。

以下、ネタばれ含みます。

NHKで放映されていたときには当然、日本語吹き替えでみていたのですが、今回は、英語音声+日本語字幕で視聴。Joshの声が甲高くて面白かったです。

特に面白かったのは、第3話、第13話、第19話でした。

第3話 報復攻撃(A Proportional response)

第3話は、大統領の知り合いが載っている軍用機をシリア政府が打ち落としたことに対して、大統領がどう対処するのか?という話。主席補佐官と大統領の緊迫したやり取りに心震えました。圧倒的な戦闘力を持つ国がどのように世界と向き合っているのかの一端を思い知らされました。

第13話 密告者(Take out the trash day)

「金曜日はゴミ記事の日」という劇中のセリフが原題の由来のようです。土曜の朝はみんな寝坊するから、そこに都合の悪い記事を叩き込むという戦略になるほどとうなづかされました。奇麗事だけでは政治はできないということでしょうか。

この回の白眉は、主席補佐官と主席補佐官のスキャンダルを暴いた密告者との静かなやりとりです。

「それでは、もう一度やりなおすチャンスを与え合おう」

というセリフ(字幕ですが)は、言葉の使い方について考えさせられました。「与え合おう」という言葉には、「私も悪かったし、あなたも悪かった。だから、双方とも許しあおう」という意味があり、深い言葉です。

第19話 私は闘う(Let Bartlet be Bartlet)

この話をみたとき、最初のタイトル表示でもう心をわしづかみにされました。

「Let Bartlet be Bartlet」

Bartletは大統領のファミリーネーム(姓)です。バートレットはバートレットのままであれ。バートレットはバートレットらしく。自分らしく。そんなような意味合いにとれる言葉です。英語は、このように使えるんですね。

この話の白眉は、記者のダニーがCJに激しく問いただすところと主席補佐官が大統領を激しく力づけるところです。特に主席補佐官が大統領にスローガンを示すシーンは、素晴らしいものです。

こうして、お気に入りの話とそのシーンを振り返ってみると自分の主席補佐官好きに気づかされます。Donaの偏執的な会話もかなり好きですが、主席補佐官のシワの深さにはかないません。シワで影ができていますからね。

Amazon.co.jpで調べてみると、The West Wing英語版は、Season 4まですでに出ています。この調子だと、秋頃日本語版のSeason 2がでると考えられるので楽しみに待ちたいと思います。