卒論・修論まっさかりでしょうが、あなたは所属研究室(ゼミ)の資産を最大限に利用していますか?資産というとハードウェアをイメージするでしょうが、研究室における最大の資産はソフトウェアです。すなわち、蓄積されている知識、ノウハウです。
あなたは以下のものについてどうやれば手に入るか知っていますか?
- 所属研究室の先輩が書いた公開論文
- その電子ファイル(PDF, PSファイル)
- そのソースファイル(MS WordのdocファイルやTeXファイル、画像の元ファイル)
- 論文に記載されている元データ
- その他その論文に関連する電子ファイル群
- 口頭発表のときに使ったスライドファイル(MS PowerpointのPPTファイルやPDFファイルなど)
- 所属研究室の先輩が書いた学位論文
- その電子ファイル(PDF, PSファイル)
- そのソースファイル(MS WordのdocファイルやTeXファイル、画像の元ファイル)
- 論文に記載されている元データ
- その他その論文に関連する電子ファイル群
- 口頭発表のときに使ったスライドファイル(MS PowerpointのPPTファイルやPDFファイルなど)
- 研究に使われた各種プログラムのソースコード
- 先輩の論文の参考文献リストに列挙されている論文の電子ファイル or そのファイルの印刷物
- 所属研究室で管理されている実験ノート
- 所属研究室で管理しているハードウェアのマニュアル、TIPs集
- 所属研究室で管理している研究関連の専門書、また、その蔵書リスト
- 研究に関する各種トラブルシューティング、および、困ったときの生き字引さまの連絡先
そして、最大の資産である指導教員、助教、助手、ポスドクの先輩について以下のことを知っていますか?
- 2月までの指導教員、助教、助手、ポスドクの先輩の出張予定
- 2月までの指導教員、助教、助手、ポスドクの先輩の担当講義時間割
- 2月までの指導教員、助教、助手、ポスドクの先輩の定期会議の開催曜日&日時
- 不在時のコンタクト方法
- 不在&緊急時のコンタクト方法
- ほぼ、確実にアポイントをとれる曜日および時間帯
今現在、私の所属研究室では上記を「私に尋ねる」ことがデフォルトとなっていて大変迷惑しています。1〜2人ならば、気軽に教えるのですが、20人近い学生がバラバラに私に尋ねてくるのでうんざりです。たぶん、あなたの指導教員、助教、助手、ポスドクの先輩も同じ思いのはずです。特に私立大学なら100%の確率です(指導すべき卒論生の数がとても多いので)。
このエントリーを読んで、資産の重要性に気づいたあなたが、資産のありかと入手方法をまとめ、研究室のメンバーに知らしめてあげてください。これからどんどんと精神が荒んでいく大学教員にとってそんな気遣いはとってもうれしいものです。