2021年度の前期担当講義のメモ書き(前半戦)

担当科目の実施形態について

1年生と2年生向け科目を1コマずつ担当。両講義ともハイフレックス講義(教室で対面講義をしつつ、オンラインで講義をリアルタイム配信する)。

勤務校はZoomを契約してくれているので、オンライン配信はZoomを利用。また、教室に黒板を写すWebカメラとマイクの音声をPC経由でZoomに送ることができる仕組みを準備してくれているので、教室にノートパソコンを持ち込んでUSBケーブルをちょいとつなぐだけで、簡単にハイフレックス講義の準備が完了する。大変ありがたい。

私は字が下手なので大学教員になったときからPowerPointを使って講義を行っている。また、講義でつかったPowerPointはPDF形式にして授業支援システムにアップロードしている。このため、Zoomでの配信は特に不便を感じていない(学生の理解状況をみつつ黒板に補足を書き込むことがあるが、今年度はそういうのは講義後にPDFに補足事項を付け加えている。

講義のやりやすさについて

2020年度は完全オンライン講義(私は前期は音声+PDFファイル、後期は動画のオンデマンドで実施した)だったので、講義中のテンション管理が難しかった。一方で、今年度は教室に学生がいるので大変話しやすい。学生のリアクションも教室にいる学生からわかるので、追加説明などもやりやすい。

Zoom受講者のリアクションについては、講義中は気にしていない(気にする暇がない&カメラオフがデフォルトのため気にすることができない)。

一方で、昼休みの3密をさけるため講義時間を10分間短縮で実施している。さらに、大学からの通達でZoomで受講する学生がアクセスに手間取ることを考慮して、いきなり講義の本題に入るなと言われている。このため、昨年度までの講義に比べて講義時間が20~30分ほど短くなっている体感がある(実際、思ったほど講義が進められない)。

教室での受講割合について

前期講義の前半戦が終わったが、現時点で8割~9割弱がZoomでの受講、1割~2割が教室での受講という状態になっている。これは1年生と2年生のどちらでも同じ。3年生担当の先生に尋ねても同じくらいとのこと。ここからわかることは、Zoomなどを使ったリアルタイム講義は案外学生に好評であるということ。

一方で、根強く1割~2割が教室で受講しているため、教室での対面講義の需要も一定程度あることも忘れてはいけないところ。

質問について

授業支援システムを使って毎回アンケートをとっている。

  • 今日の講義の理解度(1~5)
  • 質問・コメント・感想(自由記述)

質問がある学生はこのアンケートを使って質問することが多い。講義中の質問はあまりない(講義2回に1つぐらいZoomのチャットで質問や間違いの指摘などがある)。

これは2019年までの対面での講義でも講義中に質問してくる学生は少なかったので特に違いは感じられない。

前半戦のまとめ

教室での受講者が数名で良いので最後まで残ってほしいと思う日々。教室に私だけというエクストリーム講義はどうにか避けたい。

追記(2021年6月17日):講義用PCと私用PCは分ける。SNSからログアウトしておく

以下の記事をみて「笑えない」と感じている。
オンライン授業で「性的画面」を共有 発覚の駒澤大学が謝罪 - ライブドアニュース

さすがに職場でアダルトサイトは見ないけど、オンライン講義によって公的空間が私的空間に侵食してきているので、こういう事態はあり得る。そこでこういう事態を防ぐように以下のことを注意している。

  • オンライン講義で使うパソコンとその他のパソコンを分ける(完全には分けられていないけど)
    • 元々、PowerPointを使って講義しているので、講義用パソコンがある。なので、それを使ってオンライン講義をしている
  • オンライン講義で使うパソコンではSNSにログインしない(ログインしたら必ずログアウトしておく)
    • Googleアカウントにログインしっぱなしだと、YouTubeのサイトを開いたときに、YouTubeの視聴履歴やお勧めが表示される。この視聴履歴で粗相してしまう蓋然性が高い(いまは、ゲーム、料理、グラビアがお勧めにでてきてしまう。幸いにして陰謀論はない)。
    • Amazon.co.jpのおすすめとかも注意対象。今のところゲームや漫画などの嗜好が分かる程度だけど。
  • オンライン講義で使うパソコンでは学生に見せるべきでないサイトは見ない