相手が「いつでもいいよ」と言っているけど自分から締切を申し出たとき

相手が「いつでもいいよ」と言っているけれども、自分から締切を申し出たならば必ず締切を守ること。他人の考えを勝手に想定して諦めちゃダメ!でも書いたけれども、締切を守ると言うのは以下の行動をとることを言う。

  1. 締切までに作業を完了させて、相手に作業結果を報告する(作業報告書で報告する場合もある)
  2. 締切までに作業が終わらないとわかった時点で、謝罪し、現状と締切までに作業が終了しない旨を報告すること

相手が「いつでもいいよ」と言っているときに気をつけなければならないのは、締切までに作業が終わらないにも関わらず2番目の行動をとらないということ。「いつでもいいよ」と言われているため、次のように考えやすいのではないかと思う(少なくとも私は次のように考えてしまう)。

  1. 「あっ、やばい、締切までに作業が終わらない。」
  2. 「Aさんに締切が守れないことを謝らなくちゃ」
  3. 「でも、Aさんに嫌な顔されたり、怒られたりしたらいやだなぁ。」
  4. 「そういえば、Aさんは『いつでもいいよ』って言っていたよなぁ。」
  5. いつでもいいってことは、あの締切じゃなくても良いってことだよなぁ。」
  6. 「作業を終わらせることの方が重要だよなぁ。Aさんも多分作業が終わってから報告した方が喜ぶはず!」
  7. 「じゃあ、まずは作業を終わらせて、作業報告するときに合わせてAさんに謝ればいいや。」

「締切が守れないことの報告が嫌なのでできれば避けたい」→「『いつでもいい』はずなので締切を延ばしていいはず」→「自己正当化」という流れ。

なんで、「いつでもいいよ」と言われているのに締切を延ばしたらいけないのかと言えば、自分からAさんに締切を申し出ていることによって、Aさんの中で予定が立てられてしまっている可能性があるため。

Aさんは「いつでもいいよ」と言うことで、その作業aがいつ終わっても良いということを宣言している。しかし、「作業aはやらなくてもいいよ」と言っていないことから、その作業自体は終えてほしいと思っている。このとき、Bさんが「作業aを今月の10日までに終わらせるよ」と宣言したならば、Aさんが「じゃあ、作業aに続く作業bを今月の11日の後に行おう」と予定を立ててもおかしくない。もし、Bさんが10日を過ぎたのにAさんに何の連絡もしなければ、11日に作業bを行う準備をしているAさんにとって気分が良いはずがない。しかも、「いつでもいいよ」と最初に言っているので「なんで、10日までに終わらせないんだよ!!」と強く出るわけにもいかず、フラストレーションが溜まる可能性が高い。

一方で、Bさんが、7日や8日の時点で、Aさんに「ごめん、10日までに終わらせると言ったんだけど、いま8割の出来なので、まだ時間がかかると思う」とAさんに伝えていれば、Aさんは11日の予定を別の作業に割り当てることができる。そもそも、Aさんにとって作業aは緊急に終わらせなければならない仕事ではないため、11日の作業準備の程度にもよるけれども、「じゃあ、作業が終わったら伝えて」と気軽にBさんに伝えることができ、Aさんの頭の中から作業bの予定がクリアされる。Aさんにとってほとんどデメリットはない。

まとめると、「いつでもいいよ」と言われている作業について、「*までに終わらせます」と宣言したならば、必ず締切を守らなければいけない。そうしなければ、あなたの作業結果を基に次の作業をおこなおうとしている相手が迷惑することになる。「いつでもいいよ」と言われている作業については、報告さえすれば締切を延ばすことは簡単であるので、気後れせず締切までに作業が終わらないことを報告すべき。

以上、自戒をこめて。