何が「仕事」の中心かによって解釈が異なるのだと思う。でも、言っていることはほとんど一緒に見える。
1つ目のエントリーは主に未経験の事柄を学ぶ話が焦点。だから、「仕事」の中心が未経験な事柄を繰り返し行うことなのだろう。定型的作業じゃないものが仕事の中心なので、「未経験な事柄への対応力が弱いおよび自分なりのやり方が構築できない」=「仕事が遅い」となっているのだと思う。2つ目のエントリーの仕事の定義は明確ではないけれども、創造力というキーワードや目的達成手段を自己決定できるという前提からすると定型的作業じゃないものが仕事の中心であるということでよいのだろうと思う。
1つ目のエントリーの3つのポイントは以下のとおり。「素直」かそうじゃないかは以下の振る舞いから他者が判断している事なので本質的ではない。以下の振る舞いをする人に対して筆者が「素直」であると感じないというだけの話(ちなみに私も「素直」じゃないと感じる)。
- (未経験の事柄に対して)「言われたとおりにやる」のができない
- 「今、何をすべきか」が分からない
- コミュニケーションが不足している
で、私の理解だと1がすべての原因であり2と3は1の派生。たぶん、コミュニケーションが不足しているのは疑問が思い浮かばないから。疑問が思い浮かばないのは実際に手を動かしてないので、自分の行うべき仕事について抽象的なイメージしかないから。抽象的なイメージしかないから「今、何をすべきか」思い浮かばない。未体験な事柄、いいかえれば、自分の中に正解がない事柄についてはやりながら正解へ至る方法と正解そのものを作るしかない。
2つ目のエントリーの7つの手順(方針)は、「やってみる」敷居を下げるためのもの。確かに1つ目のエントリーが「素直」という言葉で姿勢を重視していることに対して、具体的。でも、問題意識は一緒に感じる。ちなみに2番の方針は「How」が示されているのならばとりあえずその「How」でやってから考えるのがおすすめ。「How」がないならば、目的を達成できる方法の中で自分が一番楽なものを選んでやれば良い。「効率」を考えるとやり始められないのでおすすめできない。4の「遠慮なくパクれ」が重要。つまりこれが「言われたとおりにやる」ということ。
- 時間を区切る
- 作業をやるな(next49解釈:Whatを意識し、Howは自由に選べ)
- 1分だけやる
- 遠慮無くパクれ
- 意思決定者を意識しよう
- 10分の1の状態で見せること
- いいから捨てちまえ(next49解釈:完璧を目指すな)
双方とも「未経験の事柄」「正解が(自分の中に)ない事柄」に対する姿勢および対処方法なので、「経験済みの事柄」「正解がはっきりしている事柄」を仕事の中心として取り組んでいる人には「はぅ?」というものになると思う。何をやるのかわかっているならば、今度は効率を目指すべきだし、余計な口出し、特に非効率なやり方の強制はうんざりすることだろうと思う。
上記の事柄についての私の言い方(主に卒業論文の取り組み方になるけど)は以下のとおり。
- 姿勢
- 具体的手順
ソフトウェアの開発ではアジャイル開発などが姿勢および具体的手順の例として提案され、実績をあげつつある。
あと、多くのクリエーターは似たようなことを自分なりの言い方、やり方で実行している様子。引用元がなくなったりしているので孫引用でごめんなさい。