メモ:新井 聖子: 日本の基礎研究の東アジア化 ― なぜ日本の基礎研究は下方に向かうのか?

ツイッターで以下のようにつぶやいたのだけどブログにもメモ。

当該記事。

上記の論文の私なりのまとめ。

  1. 大学院博士課程を卒業した東アジア(中国、韓国)出身の留学生が母国へ帰り、学んだ知識を元に母国の技術レベルを上げている。
  2. 上の現象は日本からみると知識流出となり、日本企業と競合する東アジア企業の技術力をあげ、日本が苦戦する理由となっている
  3. これが発生した原因は留学生X万人政策&ポスドク増加。そして、大学に留学生がとどまるポストがなかった(本文中では述べていないが暗黙に主張されている)ことと、大学院修了した留学生を日本企業が採用しなかったこと。
  4. 途上国からの留学生受け入れをしても、日本は彼ら・彼女らを定着させられないのだから、過剰な投資をやめて、日本人学生の海外への送り出しに予算をつけて、欧米諸国とのネットワークをつくるようにしたほうが長期的に良いのでは?という提案

感想として、大学が悪いというご指摘ごもっともだけど、日本人学生の博士課程への進学が減ったのも、大学院修了後の留学生が母国へ帰ってしまうのも、かなりなところ日本企業の採用の問題が大きいと思うのだけど、それが指摘されていないのが不満。

追記

ちょうど、この話題に関連するツイートがあったので。