この資料からはじまるやりとり。
4.大学院教育に関する受入企業側としての見解
現状では受入企業側の期待に対して不足する部分があると考えています。具体的には、多くの大学院生が企業への就職を選択する中で、多くのものづくり企業で期待されている「製品開発・設計といった企業活動における実務の担い手として必要なものづくりの基礎能力」が体系的・組織的に教育されている事例が十分では無いことが挙げられます。
また、企業側が求める「高度な専門知識を有する人材」とは「博士号取得者」レベルとなります。加えて、入社の段階で高度な専門知識を必要とする研究職は、日々の企業活動を担う製品開発職に比べて需要は多くありません。したがって、大学院教育に関しては、専門知識を基にした研究職志向の学生だけではなく、学部・修士課程を通じて企業活動の実務に必要な「基礎能力」に長けた学生を育成する役割を要望したいと考えています。
これを受けてTwitter上でハッシュタグ #f_o_s で議論になった。
これを読んでいて「大学院は研究者を育てるところ、技術者を育てるところは大学院とはいえない」という発言を見て、「研究者と技術者の能力的な違いって何?特に同分野の研究者と技術者は、従事している仕事が違うだけに思えるのだけど。」、私がぼんやりした発言をしたところから、以下のやりとりがスタート。
雑な発言を繰り返してしまった。反省。
言い方は悪いけど、技術者の能力が研究者の能力の下位互換なら大学院で両方指導すれば良い。あとは、学生がどの進路を選ぶかの問題。技術者の能力と研究者の能力に共通部分はあるが本質的に違う点があるのであれば、技術者重視の大学院と研究者重視の大学院があれば良い。それぞれをなんと呼ぶかは別の話。研究者の能力と技術者の能力がまったく違うものであるならば、全く違うキャリアパスを用意するべき。
私の考えは、技術者の能力は研究者の能力の下位互換あるいは一緒。あと、下心ありありだけど、ここで研究者と技術者は全く違うといってしまうと、再びおとずれるであろう事業仕分けにおいて研究者と技術者が一致団結して当たれないかもしれないというのもある。