読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

質問の型をいくつか持っておくと便利

研究

会社に入って半年、研修を終えて3か月の新人です。配属先で私の教育係に割り当てられた先輩と、どうも相性が悪いみたいです。この先輩は私が質問すると、いきなり詳細な内容を説明してきます。私がわからないと言うと、「わからないのは詳細を説明してないせいだ」と思うのか、説明がどんどん深い方向に進んでしまいます。

例えば専門用語が分からなくて質問すると、こんな感じ。

  • 「先輩、この『パイ』って何ですか?」
  • 「パイ?それは 3.14 のことだよ」
  • 「うーん、よくわからないですね」
  • 「わからない?つまり 3.141592 のことなんだよ」
  • 「うーん、それは食べ物と関係ありますか?」
  • 「関係ないよ。要するに 3.1415926535 のことだよ」
  • 「もしかして、おっぱいのことですか?」
  • 「違うよ。全然違うよ。3.14159265358979 のことだよ」

とこんな感じ(あくまでも例です)。私の求めている答えとしては「パイとは、円周率のことで、半径1の円の円周の長さのこと」という感じの説明をしてほしかったんだけどなー。詳細な内容よりも、まず先に大枠の概念的なことを説明してほしい。

上記エントリーを書いた人が本当に言いたいことはさておき、この例だけ見ると質問のバリエーションが足りず、自分が本当にわからないことを伝えられていないように読める。こういうときに、「よくわからない」「これは何ですか」しか質問の型がないと自分が本当に知りたいことを知ることができず不便。

そこで、いくつかの型を持っておくと便利だと思う。以下に私が思いつく型をメモ。

  • 用語の意味が分からないとき
    • 〜の意味/定義はなんですか?
    • 〜は何に対して使う言葉ですか?
    • 〜はどの分野で使われる言葉ですか?
    • 〜であるものは具体的にいうと何ですか?
    • 〜でないものは具体的にいうと何ですか?
    • ***は〜に含まれますよね?
    • ***は〜に含まれないですよね?
  • 数字や単位に対して
    • 〜は何を表す数字/単位ですか?
    • 〜は大きい値の方が良いんですか?小さい値の方が良いんですか?
    • 〜が変化するときそれは何を意味するんですか?
    • 〜はどうやって計算するんですか?
    • 〜はどのくらいの幅(オーダー)で変動するんですか?
    • 実用的には〜はどのくらいの値になるんですか?平均値/中央値/最小値・最大値を教えてください。
    • 〜はこのテーマ/研究/企画においてどれくらい重要な数値/単位ですか?
    • 〜をX%増加/現象減少させるために何円/何時間かかりますか?
  • 相手の話していることがよくわからないとき(言い方は工夫の必要あり)
    • あなたが私に求めていることはなんですか?
    • まとめると、私は何をすれば良いですか?
    • まとめると、あなたは私に何をしてくれるのですか?
    • 一番最初/最後に起こった出来事はなんだったの?
    • 一番、許せない/重大な出来事はなんだったの?
    • すみません、確認させてください。***について重要なことは全部でX個あり、第一が…、第二が…、(と指おりながら確認する。足りなければ相手が補ってくれる)
    • 細かいところはわからないんだけど、あなたがうれしい/悲しい/楽しい/つらいのは分かった。大丈夫、味方になるよ。(相手が承認や励ましを求めていると理解したら細部はどうでも良いので承認や励ましを与える)

もっと、質問の型が欲しい人はこちらをどうぞ。研究用に列挙していますが案外汎用的だと思います。

追記

説明する側の場合は、次の基本を押さえて置けば大丈夫!

  • 全体から詳細に
  • 抽象的なことからから具体的なことに
  • 定義を説明してから具体例を

あなたがこんなかばんを電車の中に忘れたときには、駅員さんにどう説明するでしょう?たぶん

  • 形は四角で
  • 色は黒く
  • 肩掛けが付いていて
  • メーカーは***で

と全体をざっと描写し、その後詳細を説明することと思います。このような順番で説明すると聞き手の頭の中でイメージが作りやすいので理解のしやすさが高まります。

追記2

ブックマークのコメントより。

  • こんなのって人に箇条書きで教えられないと出てこないこと?出てこないとすれば質問者が「自分がどのようにわかってないのか」をわかってないだけでは。

私の持論は質問能力は才能ではなく技術ですので、訓練されていなければ多彩な質問は繰り出せません。また、「自分が何がわからないのか分からない」という状態で質問をしないというのは一般的に手詰まりな状態ですから、「自分が何がわからないのか分からない」状態でも、手持ちの質問リストを使っていろいろな角度から質問し、分かるように挑戦した方が無難だと思います。

昔にこんなエントリーも書いていました。ご参考まで。