「仕事」のまま取り扱わず「目的」「成果」「手順」などに分解する

まず、対面や電話で愚痴を聞いてくれる人を確保しましょう。そして、つらい気持ちを聞いてもらいましょう。たぶん、それで解決すると思います。
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もし、本当に「仕事がわからない助けて」という状態ならば、「仕事」を複数の「作業」(仕事を構成する一連のやりとり)に分けて、各作業の「目的」、作業が終わったときに期待される状態やアウトプットである「成果」、そして作業の「手順」(誰が何をどうするのかを並べたもの)に分解して書き出してみましょう。

一番、やりやすいのは作業の手順を整理することです。手順を番号付きの箇条書きやアクティビティ図で書き出してみましょう。常に「誰が、何を、どうする」を明記するように心がけます。注意すべき点は、各「誰が、何を、どうする」については説明の詳しさが同程度になるようにするということです。「私が、長野駅行きの、切符を買う」と「私が、世界一周旅行をする」が同じ作業に含まれていてはいけません。説明の詳しさが異なっています(旅行の一作業が切符の購入です)。すべての手順を書きだすことができるならば、あなたは作業手順についてはわかっています。書き出せないところが、あなたのわかっていないところです。

次に各作業の目的と成果を整理しましょう。会社は給料払ってあなたに仕事をさせているのですから、何の目的もない作業、何の成果も設定されていない作業はありません。それをはっきりさせましょう。「会社の売り上げをあげるため」みたいな漠然とした目的が出てくる場合、作業の目的を理解していない可能性があります。目的と成果は対応しているか(対応していることを説明できるか)、手順に従い作業を終了すると成果は得られるのか(成果が得られることを説明できるか)を確認してみてください。

各作業の目的、手順、成果を整理しようとするとわからないところがでてくると思います。そのときには、上長や先輩に相談しましょう。まともな職場であれば、あなたが仕事ができないことで現場全体に悪影響がでるということを理解しているはずなので、教えてくれるはずです。もし、教えてくれないような職場であれば、こっそり転職準備をはじめましょう。

「こんな、まだるっこいことしてられるか!そんな時間はない」という状態ならば、あなたは追い詰められています。時間をつくれるならば一度考える時間をつくった方がよいです。時間が外部的要因(シフトや勤務時間など)でとれないならば、やっぱり転職準備を始めた方が良いと思います。

私たちの社会にはテレパシーという能力を誰もが持っているわけではないですし(持っている人いるんでしょうか?)、同僚や上長に神様・仏さまがいるわけではないので、尋ねなければ答えてくれる人はいません。ですので、わからない場合は尋ねる必要があるのですが、もやもやとした不安を質問としてぶつけても、ぶつけられた人は困ってしまいます。ぜひ、わからないことを分割して、整理して、明確にしてから尋ねるように心がけてみてください。