ソフトウェア自身のいろいろな情報が論文と言う形で共有されるのも素晴らしいことだと思うのでメーリングリストから転載。
日本ソフトウェア科学会学会誌『コンピュータソフトウェア』 「ソフトウェア論文」特集 論文募集のお知らせ ・アブストラクト締切:2009年10月23日(金)17:00 ・論文投稿締切: 2009年11月13日(金)17:00 ・特集号刊行予定: 2010年11月号 ・投稿先: soft09-submission @ list.waseda.jp (注:スパム対策でアットマークを全角にしています) 日本ソフトウェア科学会編集委員会は,ソフトウェア研究の深化を目指すのみ ならず,先進的なアイデアを実現したソフトウェアの開発と普及を一層推進す ることを目的として,学会誌『コンピュータソフトウェア』の論文カテゴリと して「ソフトウェア論文」を新設いたしました. 発想,構成法,実装法などの点で優れ,実際に我々が使うことのできる先進的 ソフトウェアの開発成果や,ソフトウェア設計・作成上の有益な知見を与える 開発成果を学術論文としてまとめることを奨励し,その掲載を通じてソフトウェ ア文化の発展に寄与してゆきたいと考えています. しかし,ソフトウェア論文は従来の研究論文と異なり,どのようなソフトウェ アについてどのような観点から論文を執筆すれば学術論文として認められるか に関して十分な社会的合意があるわけではなく,このことがソフトウェア開発 の論文化の妨げとなってきました. 本「ソフトウェア論文」特集はこの問題を打破すべく企画した特集の第2弾です. 優れたソフトウェア成果を積極的に論文化してご投稿いただき,編集委員会での 議論と査読・改訂のプロセスを経ることによって,「良いソフトウェア論文」に 関する合意を形成し,その具体例を実際に示すことを目標としています. 【対象ソフトウェア】 ソフトウェア論文の対象となるソフトウェアは多岐にわたります. ・プログラミング言語処理系 ・オペレーティングシステム ・ネットワークソフトウェア ・インタラクティブソフトウェア ・形式的技法支援ソフトウェア ・ソフトウェア開発支援ツール ・応用ソフトウェア ・その他先進的ソフトウェア ただし,学術論文に求められる成果の再現性や有用性の観点から,以下のこと が強く望まれます. ・そのソフトウェアを一般読者が容易にかつ無料で使用できること ・構成法,実装法に力点を置くソフトウェアにおいては,ソースコードが無料 で閲覧できること 【論文の内容】 ソフトウェア論文はソフトウェア紹介とは異なり,そのソフトウェアの利点を アピールしていただくことが必要となります.当該ソフトウェア作品の全体像 の紹介は必要ですが,必ずしもすべての側面(設計,実装,性能など)を詳細 に網羅した総合報告とする必要はありません.しかし当該作品のセールスポイ ントとなる部分に対しては十分に論述を行ってください.また,ソフトウェア の制作過程で行ったさまざまな選択 (design choices) について論述するよう に心がけて下さい. ソフトウェア自体に関する記述に加えて,普及の努力,ソフトウェアの進化, ユーザコミュニティの形成,システム管理・保守業務に伴うソフトウェアの統 合・運用などの経験に関する論述も歓迎します. ソフトウェア論文においては,対象ソフトウェアの作品としての完成度は重要 なポイントとなります.一方,研究的な新規性をもつことは必要条件でも十分 条件でもありませんが,研究的な新規性があれば,それを実現したことがメリッ トとして評価されます. 【これまでのソフトウェア論文掲載号】 ソフトウェア論文は,『コンピュータソフトウェア』2007年7月号 (Vol.24 No.3),2007年10月号 (Vol.24 No.4,ソフトウェア論文特集号),2008年1月号 (Vol.25 No.1),2008年4月号 (Vol.25 No.2) に掲載されています.J-STAGE (http://www.jstage.jst.go.jp/browse/jssst/-char/ja) で論文を見る ことができますので,論文執筆の参考にして下さい. 【ソフトウェア論文賞】 ソフトウェア論文賞が設立されました.『コンピュータソフトウェア』に掲載 されたソフトウェア論文の中からソフトウェア論文賞受賞論文が選ばれ表彰さ れます. 【投稿の方法】 学会誌関係諸規定 (http://www.jssst.or.jp/prod/kitei/) をご参照の上,論 文および投稿情報を soft09-submission @ list.waseda.jp あてにお送りく ださい.また投稿予定の方は,投稿に先立って標題,著者,アブストラクトの 情報を上記アドレスあてにお送りください. ・アブストラクト締切:2009年10月23日(金)17:00 ・論文投稿締切: 2009年11月13日(金)17:00 ・特集号刊行予定: 2010年11月号 【特集号編集委員】 和泉順子 (奈良先端大),伊知地宏 (代表,ラムダ数学教育研究所), 河野健二 (慶應大),権藤克彦 (東工大),豊田正史 (東大), 番原睦則 (神戸大) (五十音順) 【問合せ先】 論文の投稿を検討している方からの質問を歓迎します. soft09-submission @ list.waseda.jp あてにお送りください.本特集号に関するQ&A (http://www.sde.cs.titech.ac.jp/jssst-software.html) もご参照ください.