今後のためにメモ。
TL上に流れている意見で気になるのは「自分の書いた絵が材料として消費されるのは嫌」という絵を描く人の感情を「~の観点からの抵抗勢力」と切って捨てていないかという点。分断の理論&あとあと激烈な反発が来るので気を付けたいところ。
以下リンク
- 2018-09-02: 進化する機械学習パラダイス ~改正著作権法が日本のAI開発をさらに加速する~:日本は国策として機械学習環境の整備をしていたという話。
- 2022-08-09: AIが描いた絵の著作権は、誰が持つのか Midjourney画像の扱いを考える
- 2022-08-22: 世界変革の前夜は思ったより静か
- 2022-08-23: 画像生成AI「Stable Diffusion」がオープンソース化 商用利用もOK
- 2022-08-27: 人工知能の無料配布は、パンドラの箱か、新しい世界変革のはじまりか
- 2022-08-26: 話題の「Midjourney」とは 発展し続ける画像生成AI
- 2022-08-29: mimic(ミミック)
mimic(ミミック)では15枚〜30枚程度のキャラクターイラストをアップロードすると、自動で顔部分を切り取り、AIが特徴を学んでイラストを生成します。規約によりご自身が描いた画像のみアップロード可能ですのでご注意ください。 pic.twitter.com/89rV8MmA6g
— mimic(ミミック) (@illustmimic) 2022年8月29日
- 2022-08-29: 絵柄の特徴を学びイラストを生成するAI「mimic」が登場 “自作発言”や“他人の絵の悪用”などを心配する声も
- 2022-08-30: イラストのAI学習禁止はできるのかをAIエンジニアが短く話します
- 2022-08-30: @chokudaiさんのツイート(下のコード補完の話と関連して)
mimicがこんなに叩かれてる理由は、「悪用出来るから」じゃなくて、「悪用出来る上に絵師さんから全く求められてないから」なんだろうなあ、とは思ってる。悪用出来ても生み出せる成果がとても良いものだったら、悪い人が悪用出来てしまうものでも基本認められるので。
— chokudai(高橋 直大)🍆@AtCoder社長 (@chokudai) 2022年8月30日
類似話:コードの補完・自動生成
- 2021-05-14: AIによるソフトウェア開発を支援する「Project CodeNet」をIBMが公開 ~オープンソースのデータセット、コードの検索・類似性・制約を判定
- 2021-06-29: GitHub Copilot: Your AI pair programmer
- 2021-06-30: GitHubにAIプログラミング機能「Copilot」登場 関数名とコメントから中身を丸ごと自動補完
- 2021-07-01: プログラマーの書いたソースコードの続きを自動で記述する「GitHub Copilot」はエンジニアを駆逐してしまうのか?
- 2022-06-30: Give Up GitHub: The Time Has Come!
- 2022-07-01: 「GitHubの利用を中止しよう」 SFCが提言、AI開発ツールに疑念
Software Freedom Conservancyは複数の懸念を挙げているが、特にCopilotに関する次の質問に対して回答が得られなかったことを取り上げて懸念を示している。
- パブリックデータに基づいた機械学習システムをトレーニングすることはフェアユースであり、その利用はコンパイラのようにオペレータに帰属する、という考えはどの判例に基づいているのか。その理由について法的な分析などを示してほしい。
- 任意のコードでモデルをトレーニングすることが許可され、そしてライセンス条項に拘束されないというのであれば、なぜFOSSのデータのみを使ったトレーニングを実施したのか。Microsoft WindowsやMicrosoft Officeのコードベースがトレーニングセットに含まれていないのはなぜなのか。
- Copilotで使われたトレーニングセットに含まれていた著作権所有者の名前やGitリポジトリの名前を含むライセンスリストを示すことはできるか。できない場合、なぜそのことについて説明を行っていないのか。
- @chokudaiさんのツイート
AIでイラスト生成する件で色々衝突が起こってるけど、うちのサービスの問題文・提出ソースコードとかなんて、IBMさんに「データまとめたから使ってくれよな!商用OK!」って勝手に使われてるのよね
— chokudai(高橋 直大)🍆@AtCoder社長 (@chokudai) 2022年8月29日
AIによるソフトウェア開発を支援する「Project CodeNet」をIBMが公開 https://t.co/SJfppOe9mD
先行すると思う事例:ヒップホップのサンプリング
機械学習による**生成の話は元ネタがわからなくなりすぎているというのが、サンプリングやマッシュアップに比べた問題になる気がする(先行事例に対する参照・リスペクトがなくなる)
- ja.wikipedia: リミックス文化
- サンプリングについての考察
- 2004-06-04: ネットで普及する音楽「マッシュアップ」は著作権の常識を変えるか
- 2014-02-22: サンプリングを語る by RHYTHMER
- 2019-08-08: サンプリングの許可を取るスペシャリストが語る。サンプル使用許可のフロー、許可を出さないアーティスト、エミネムやドレイクの例など
- 2020-04-07: どうすれば公式にサンプリングできる?~意外と知らない、法律からみたサンプリングの権利処理方法とは(前編)
- 2020-04-14: どうすれば公式にサンプリングできる?~意外と知らない、法律からみたサンプリングの権利処理方法とは(後編)
- 2021-12-31: Tracklibが2021年度のサンプリング事情をまとめたレポートを公開。ヒットチャートにもサンプリングが大きな影響