タフな交渉している在日ウクライナ大使館

Session 22/ Sessionや以下のYouTube動画などで小泉悠さんが繰り返し言っていたのはロシアとの外交ではきっちり不快感や怒りを示して、必要に応じて強い態度には強い態度で返しておくことでむしろ相手の信頼や尊敬を得ることができるいう話。なので、日本の仲良し優先外交はロシアでは評価されていなかっただろうとも。

youtu.be
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そのロシアと外交し続け、現在も侵略に抵抗しているウクライナのタフな交渉の姿勢というのを以下の在日ウクライナ大使館の情報発信で感じた。私の感覚だと支援を求めるという立場のときには、お願いベースで相手の不快感をかきたてないようにしようとしてしまうけれども、「我々の立場に賛同するというのならば態度と行動で示してほしい」と交渉をしかけてくるというのは「なるほど、勉強になります」という感想。

Facebook: 在日ウクライナ大使館:ロシアに滞在することを決めた企業のリスト

ロシアに滞在することを決めた企業のリストを公開しています。
ウクライナの外務省は次のように呼びかけます。

  • 指定企業は決定を見直し、ロシアでの活動を完全に終了させる
  • このような企業や製品をボイコットするために世界中の責任あるビジネス、政府、消費者が世界中から

ロシア市場の企業が供給、生産、販売するすべての製品は、軍事予算に貢献する。これは、自国の市民の基本的なニーズと比較して、常にロシア政府の優先事項である。
ロシアの投資やグローバルポートフォリオにおけるシェアの大きさに関係なく、環境、社会、企業経営の基準や価値を遵守する企業は、その国で活動を続ける道徳的権利はありません。 他の国の領土で大量戦争犯罪を行っている。
航空のストライキと銃撃の結果、ロシアの非犯罪の軍事攻撃により2週間で50人以上の子どもたちがすでに死亡しています。
唯一の例外は、供給が重要な人道的ニーズに基づいている企業かもしれません。

上のFacebookに関する記事。
biz-journal.jp

これは交渉なので丸のみする必要はなく、要請を考慮して対応するのが良いと思う。姉妹都市や協力校などについて、私は交渉の窓口をいくつも保持すべきという立場から、姉妹都市や協力校に対してウクライナ侵攻への遺憾の意を伝え、停戦およびウクライナからの撤退について国内での呼びかけのお願いを伝えた上で、姉妹都市や協力校についてはこちらからは提携を切らないとしたら良いと思う。こちらの意向を伝えた結果、先方が提携を切るならばしょうがないけど。