メモ:MITのエプスタイン資金受け入れ問題

MITメディアラボ伊藤穣一元所長が批判されているポイント

まず、伊藤氏がメディアラボ所長の辞任を余儀なくされた理由は「大学当局に嘘をついた」こと――具体的には、MIT全体で「寄付提供者には不適格」とされていたEpstein氏から、そのことを承知で(大学当局には内緒で)長年資金を受け取っていた、あるいはEpstein氏と伊藤氏がほぼ二人三脚でメディアラボの資金集めをしていたこと、と言えよう。

MITメディアラボ・スキャンダル報道の「正しい」読み方 - CNET Japanより)

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MITメディアラボの財源

この問題の原因の一つはたぶんMITメディアラボの財源のあり方だと思う。

ラボの主な財源は、企業スポンサーから来ている。メディアラボは、「ほぼ100%、産業界からまかなわれていること」においてユニークである。

プロジェクトごと、もしくは、グループごとに財源を受領するのではなく、メディアラボは、スポンサーにラボの一般的なテーマに拠出することを求める。

スポンサー企業は、次に、メディアラボの研究と、より自発的な(spontaneous)なやり方で連携できるが、同時に企業は、ラボの教員や研究スタッフの特定のメンバーと構造化された関係によって導かれる。その特定のメンバーは、スポンサー企業がメディアラボのスポンサー契約から最大の便益を得られるように支援する。また、メディアラボは、スポンサーのビジネスとラボ研究の間の提携を作るための新しい手法を探求している。さらに、特定のプロジェクトや研究者は、より伝統的なやり方で、NIH、NSF、DARPAを含む政府機関を通じて財源手当てされている。また、MITにおける他の研究科もしくは他の学部との契約者は、しばしば、共通のプールに入らない資金をもつことができる。
MITメディアラボ - Wikipediaより)