ってあるかなぁと思って。
かたつむりは電子図書館の夢をみるか:"2020年には世界の論文の90%はOpen Accessになり、そのほとんどはPLoS ONEのようなOAメガジャーナルに掲載される?"「OAメガジャーナルの興隆」(第5回SPARC Japanセミナー2011)で紹介されている以下の問いが興味深い。
Q8. 図書館の立場から。今日は出版社系の方の食いつきが凄いが、図書館はOAメガジャーナルにおいて何か役割があるのか焦っている。ディスカウントの話があったが、機関で契約してディスカウントするビジネスモデルはない? 機関が所属者のauthor payをまとめ払いする代わりにディスカウントするとか。それから、promotionをする必要は感じている? あるとすれば誰に対して?
A. おっしゃるように図書館関係者にはこれまでにない興味深いチャレンジになる。今、図書館がやっているようなまとめる仕事、curatorのような仕事は今後は著者が自分でやるので必要なくなる可能性がある。しかし図書館関係者にとっても新たな機会でもある。コンテンツのクラウドがあるわけで、それを対象に今、図書館でやっているようなcuratorのような役割をする。あるいは大学図書館が研究者をまとめて出版料を払う、仲介の役割もあるだろう。それから最後の点は興味深い。今の世界では出版社にとって図書館がお客さんだが、私どもにおいてはお客さんは著者・研究者。
大学図書館ではない一般の私立/公立図書館の司書さんがOAの論文にアクセスして回答できるようになる2020年、図書館と立ち位置はどうなるか?司書の専門性は?博士号持ちだけど研究者でない人たちはここに一枚噛むことができるだろうか?
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