主張の妥当性を説明しているのに「説明がない」と言われるわけ。

当たり前じゃない主張をするときはちゃんとその主張の妥当性を説明することで述べたことを踏まえて、主張の妥当性を説明しようとしても、先輩や指導教員から「主張の妥当性についての説明がない」と言われてしまうのはなぜか?いろいろと理由があるとは思うが、一番の理由は書き方がへたくそだから。

特に、事実や性質の説明とそれらに対する価値判断(すなわち主張)を区別してかけないときに典型的に「主張の妥当性についての説明がない」と言われてしまう。これらを区別してかかないと書かれていることすべてが「主張」に見える。主張の正しさを判断するためにはそれを裏付ける事実や理論が必要なので、読者はそれを探そうと努力する。しかし、全部「主張」に見えるので「主張の妥当性についての説明がない」と判定を下すことになる。

事実や性質の説明とそれらに対する価値判断(主張)をどうやってかき分けるかについては、理系報告書作成のバイブル理科系の作文技術に詳しい。