新しいはてなブックマークについてのエントリー。
- ブックマーク数が多いものがホッテントリー
- すべてのブックマークの価値が同じ。
- とりあえずブックマークも、すごく賛同してブックマークも、バカをさらすためのブックマークも全部1ブックマーク
- その事柄についてまったくのど素人のブックマークも、玄人のブックマークも同じ1ブックマーク
- 玄人の数は素人に比べて少ない
- 素人にとって興味を引きやすいものがホッテントリーになる
- 専門的知識がいらず、短時間で読め、そこそこ役に立つ or 暇つぶしになる
- 雑談の種として優秀な内容
- 別の言葉でいうと、ワイドショー・スポーツ新聞で扱うような内容
従来のお気に入り
- 自分が選んだユーザーがブックマークした記事を一覧表示
- ブックマーク数では順位づけされない
ぽりあんてな:新はてなブックマークは、自分専用の雑誌だと naoyaの日記:2011-11-22から考えるに
新はてなブックマークのマイホットエントリー
- 自分が選んだユーザーを母数としての従来のホッテントリー
- よって、従来のホッテントリーの性質を全部受け継ぐ
- ブックマーク数が多いものがホッテントリー
- すべてのブックマークの価値が同じ。
- とりあえずブックマークも、すごく賛同してブックマークも、バカをさらすためのブックマークも全部1ブックマーク
- その事柄についてまったくのど素人のブックマークも、玄人のブックマークも同じ1ブックマーク
- でも、自分が選んだユーザーなので興味の範囲および素人具合を制御できる
- 吟味なくユーザーを増やしていくと従来のホッテントリーと同じになる
naoyaの日記:2011-11-22の上記マイホットエントリーへの苦言
- 私が思うに以下の認識が前提
- 膨大な情報の中から自分にとって有用な情報を探し出すのは難しい
- 自分にとって有用な情報を探し出してくれそうな人を選ぶのは、1よりも簡単
- 有用な情報を探しだしてくれる人=キュレーター
- 今のマイホットエントリーは、従来のホッテントリーと同じ
- キュレーターが探し出した情報をすぐに追えるようなユーザーインターフェースが重要
最近のはてなブックマークのホッテントリーに価値が見いだせないという人にとっては、naoyaさんの意見はそのとおりだと思う。で、問題は、キュレーター探し出すのもそれなりの知識と経験がいるのだけど、そいつをどうするか?という話。情報収集目的でTwitterを始めたけど、使いこなせないという話は良く聞くどうすればよいか?
そもそも、知識がなければだれがキュレーターとしてふさわしいのかわからない。知識がなければ、権威づけ機構も探せないので、権威づけも利用できない。どうするか?で、naoyaさんお提案が以下のもの。おっしゃるとおり。
計算機的なアプローチで今改善しなきゃいけないのは、お気に入りユーザの推薦機能
で、この推薦機能でキュレーター選出問題は回避できるとする。次の問題は「x次キュレーター」をどう扱うか?Aという人をキュレーターとして、情報収集しているBという人がいる。このBをキュレーターとして、情報収集しているCという人がいる。Cという人を…。Aを1次キュレーター、Bを2次キュレーター、Cを3次キュレーターと考えていくと、キュレーターは延々と続く。何が問題かというと、k次キュレーター(k < x)に同じキュレーターがいるとx次キュレーターはほぼ似たような情報をキュレーションすることになる。この現象は、ブログ前夜のニュースサイトと呼ばれるおすすめリンク集を定期更新するサイトで発生していた。2次キュレーター以降が孫ニュースサイトと呼ばれる。
結果として、naoyaさん提案のタイムラインに同じ情報が流れ続けてしまうという話に。1次キュレーターだけを選べるならば問題ないけれども、2次以降を選んでしまうとこの話が発生し、「結局、いっつも同じ情報しかながれてこなくて、使えない!」といってやめていってしまう恐れがある。
これを回避するためには、2次キュレーター以降の人がx-1次キュレーターの情報をただ横流しするだけでなく、自分自身も有用な情報を見つけ出し紹介することをしないといけない。だから、システム的にキュレーター無しでもブックマークすることを推奨する仕組みがないといけない。リンクの覚書的な事柄は全部はてなブックマークに貯めさせる仕組みはどうだろう?たとえば、Twitterでリンク付きで流したつぶやきを自動ではてなブックマーク上でブックマークしたことにするとか。もちろん、リンク付きつぶやきの RT or お気に入りも。Facebookのシェアとかも対象として。はてなブックマークの情報をTwitterやFacebookに集約させるのも良いけど、その逆もやった方がいい。
また、x-1次キュレーターがブックマークした情報については、x次キュレーターがブックマークしたとしても、ユーザーのタイムラインにはx-1次キュレーターのブックマークであるとしか出ないようにした方が良い。Twitterのタイムラインが非公式RTやRTで埋まるのを防止するのと同じ発想。
うまくまとまらないけど、とりあえず覚書として。
追記:FacebookのNewsfeedの特徴
具体的なアルゴリズムは知らないけれどもこういう解説があったのは知っている。
少し話はそれるが、ここでスケーラビリティに関連して、ツイッターのタイムラインとフェイスブックのニューズフィード(ライブフィード)を比較してみたい。ツイッターのタイムラインには、自分がフォローしているユーザの発言が時系列ですべて必ず表示されているが、それをサーバの側からみると、いつアクセスされても必ずすべてのユーザの最新発言のうち、あるユーザがフォローしているものだけ全部表示しなければいけない、ということになる。
それに対しフェイスブックのニューズフィードは、必ずしもすべての発言を表示するわけではないし、時系列でもなければ、最新のものを必ず表示するわけでもない。もちろんフェイスブックでも「Most Recent」というリンクをクリックすることによって、ツイッターと同じく最新の発言を時系列で表示することもできるが、多くのユーザはニューズフィードしか読まない。
フェイスブックのニューズフィードでは、ユーザ自身の過去の行動(「いいね!」ボタンをクリックしたり、コメントをつけたりなど)や交友関係のネットワーク分析などをもとに、ベイズ定理を応用したアルゴリズムによって、そのユーザがもっとも関心を抱いていそうな発言を優先して表示している。
しかしそうした分析をすべてのユーザに対して行うには、膨大な計算が必要とされるはずで、友人の数が増えれば増えるほど、スケーラビリティに問題が生じてきそうだ。しかし実際にサイトが異様に重かったり落ちていることが多いのは、単純に最新の発言を表示しているだけのツイッターの方なのだ。
もちろんその理由は単にフェイスブックのほうが頑強なシステムが構築されているというだけのことなのかもしれないけれど、わたしは処理が面倒そうなニューズフィードが、じつはフェイスブックにとって有利にはたらいているのではないかと思っている。
(悪徳業者から生まれたカオスなソーシャル・ネットワーク――フレンドスター・フェイスブックに対する、マイスペースの異質さ 小山エミより