自分以外の視線で世の中を見る

お盆休み中なので、WebやTVをふらふらとみる。暇なので普段みないところを見てみると、自分の思いつかない
あるいは、普段は(自分の好みで無いので)聞かない意見が見れました。

NHKで8月15日にやっていた

で、朱 健栄という方が話していたことは、非常に納得がいくし、妥協点を見つけられる話だと思いました。以下に話の筋を思い出しで書いてみます。

周恩来が日本と講和条約を結んだときに、日本からの賠償金を放棄した。理由は、第一次世界大戦後にドイツに莫大な賠償金を
支払わせたため、結果的に第二次世界大戦が発生した。日本にも賠償金を支払わせると第一次世界大戦後のドイツと同じようなことになるかもしれない。だから、賠償金は放棄した。

しかし、中国国内向けにはそのような説明では納得してもらえないので『日本の中国への侵攻は、日本人の一部が暴走した結果であり、日本人と日本全体が悪いわけではない。だから、日本に賠償金を求めるのはおかしいので賠償金を求めない』という物語を用意した。この物語を成立させるためには『暴走した日本人の一部』を用意する必要があり、周恩来は、当時、日本国内でも、そして国際的にも戦争責任があるとされているA級戦犯を『暴走した日本人の一部』とすることにした。

このような文脈で中国は、日本と友好条約を結んだのだから、日本政府がA級戦犯を『暴走した日本人の一部』と見なさないとすると中国政府は、中国の国民に対して、日本から賠償金をとらなかった理由が説明できなくなる。この部分を日本政府には考慮して欲しい」

番組中の朱さんの言うことのすべてには賛同できませんが、上の話は良く理解できますし、中国政府がこのように靖国問題を考えているのであれば、妥協できるような気がします。

個々の御霊を区別して、慰霊する施設ではなく、集合的に先の戦争の被害者を慰霊する施設を作り、そこに公的な立場の方々が参拝すればよいわけです。

日本人は、そういう抽象的なものにも崇敬を捧げられるのですから、大丈夫でしょう。(お盆のお墓参りは「ご先祖さま」にお参りし、初詣は「神様」にお参りしています。お寺では「仏様」に手を合わせますしね。)


また、Webでも思ってもみなかった意見を見ることができました。
2005夏衆院総選挙まとめブログ経由)

ふぉーりん・あとにーの憂鬱: 郵政民営化に見るデジャビュ:
http://www.ny47th.com/fallin_attorney/archives/2005/06/post_49.html

同ブログ:郵政民営化 pro or con ? (1)
http://www.ny47th.com/fallin_attorney/archives/2005/08/_pro_or_con_1.html

同ブログ:郵政民営化 pro or con ? (2)
http://www.ny47th.com/fallin_attorney/archives/2005/08/_pro_or_con_2.html

同ブログ:郵政民営化 pro or con ? (3)
http://www.ny47th.com/fallin_attorney/archives/2005/08/_pro_or_con_3.html

私は、郵政民営化賛成です。理由は、独立行政法人への資金源を断つことと、郵便局から郵政公社へ変わったときに劇的にサービスがよくなったという事実を目の当たりにしているからです。

でも、私のような単純な考え以外にも考えがあるというのを知りました。

また、森元総理の「ひからびたチーズ」云々という話については、森さんは何でもしゃべっちゃうダメな親父さんだなと思っていたのですが別の解釈があり、驚くとともの感服しました。

圏外からのひとこと:「干からびたチーズ」という政治的言語
http://amrita.s14.xrea.com/d/?date=20050815#p01

玄倉川の岸辺:一世一代の名演技を見た:
http://blog.goo.ne.jp/kurokuragawa/e/cf316382fc85b4eff969ba5d726d136c

自分の世界の見方が唯一の見方ではないいうことをわからしてくれるエントリーです。素晴らしい。