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大学などの卒業式で定番の女性の袴姿は明治期のリノベーション

Togetter: 女子大生が卒業式に袴を着るのが一般化したのは、いつくらいなのかな?ブックマークコメントで紹介があった袴の由来。

www.nhk.or.jp

上サイト内の該当部分。


明治初期、女学生はなんと、男性用の袴を履いていたんです!
その姿は、「醜くあらあらしい」と、世間の批判を浴びました。
すぐに、男袴の着用は廃止されます。

しかし数年後、袴復活に、ある人物が立ち上がります。
明治の教育者・下田歌子です。
現在の現在の学習院女子中・高等科、華族女学校の教授をしていました。
せっかく女性が社会に出て行ったのに、ここで逆戻りしてはいけないと、女性のための袴作りに挑みます。

歌子は、宮内省で皇后に仕えていた経験を生かし、女学生のための「海老(えび)茶袴」を考案します。
宮中の袴を参考に、プリーツを入れてスカート状にし、より動きやすくしました。
色も、宮中の未婚女性が身につける色に基づき、「海老茶色」としました。
この袴は人々の支持を集め、全国へと広がっていきました。

歴史的経緯の話は田中 淑江 他: 卒業式に見る袴の現代的着装の研究(1), 共立女子大学家政学部紀要, Vol. 61, pp. 11-47, 2015年1月. のpp. 16 -18にある「袴の概要」にもあった。

  1. 明治5年 学制の発布により女性にも教育が義務付けられる
  2. 東京女学校(お茶の水大学の前身)の設立にともない、学生の服装に関する問い合わせが文部省から太政官になされる
    • 文部省「羽織と袴でどうか?」
    • 太政官「羽織と袴だと男女の区別つかないから、袴だけにしてはどうか?あと、洋装も考えては?」
    • 文部省「では袴採用します」
  3. 明治8年 東京女子師範学校(東京女学校が廃校になった後に作られた学校)の制服としても袴採用。スカート状でなくズボン式(襠がある)。
  4. 同8年 跡見学校では紫紺の行燈袴(檎無)を採用。
  5. 明治18年 華族女学校で制服として指定した袴が上のNHKの話。
  6. 明治 32年に高等女学校令が公布、女子袴が一気に拡大、普及した。

1990年の女子大生・女子短大生にとって卒業式で袴姿というのはメジャーだった様子。レンタルが商売としてなりたっているのでもっと前から一般的だとは思う。

出典はないけれども

明治・大正のころは女学生が日常的に着ていた袴。

しかし昭和に入り、女学校の制服に洋装のセーラー服が浸透してくると、着物と袴は姿を消していったようです。

女子師範学校で着られていた名残からか、教師が卒業式のときに着用するくらいでした。

昭和38(1963)年頃から和服ブームが起こり、卒業式に和服で出席する女子大生が増えました。
紋付きの小振袖に袴と草履という出で立ちでした。

その後『はいからさんが通る』(コミック1975年、アニメ1978年、映画1987年)が大人気となり、それまでブレザースーツやワンピースの方が多かった大学の卒業式に、一気に袴姿が増えました。
歳時歴:卒業式と袴より)