メモ:PDCAの起源

PDCAの起源は日本だという話。以下のツィートしたやつの転載。

まず、以下の紀要論文を読んだ。

論文にあったPDCAの話。

  1. PDCAというのは日本初の考え方であること。その証拠の一つが Plan Do Check Action (Actでなくて)という並び。
  2. もともとのPDCAは品質保証の手法
  3. 一定の条件を満たさない業務にPDCAは適用できない
  4. なのに何にでも適用している。
  5. 準備なく、誰でもできそうに見えるのでPDCAがどこにでも使われている。
  6. PDCAを回すこと自体が目的かしている。

上記の紀要論文の元ネタは以下の論文だと思われるのだけど手に入れられていない。

PDCAが組織管理に使われていることへの批判されていることに対しての財務省研究所のカウンター論文っぽい。

岩田規久男「日銀日記 ──五年間のデフレとの闘い」

以下にツィートしたものの転記。

岩田規久男「日銀日記 ──五年間のデフレとの闘い」を読んでいる。現在、日銀が金融緩和の限界を認識していると思われていたイールドカーブコントロールの当たり。

  1. 年金生活者は金融緩和政策で雇用増えても物価上昇により生活悪化で消費にマイナス効果
  2. 銀行や生命保険会社が国債頼りで利益だしているので、国債の残存期間による金利差がフラットになると業績悪化し、それが株価に悪影響
  3. 2の影響は国が国債発行しないから。

という理由で量的緩和に慎重になったからっぽい。

結果として外からの金融緩和政策の限界を裏付けてしまったように感じる。あと、岩田さんの立場から書いているせいかもしれないけど、こんなに総裁と副総裁はコミュニケーションとらないのかとびっくりする。副総裁同士は結構連絡とっているっぽいのに総裁とのやりとりがでてこない。

岩田さんは民主党議員との国会でのやりとりがよっぽど怒り心頭だったんだなぁと。あと、高橋洋一さんの八面六臂の活躍がすごい。表で週刊誌やWeb連載、政策立案機関を通しての政策提示、岩田さんとの金融議論。行動力すごい。

本当に消費税増税は愚策だった。あと、2011年の時点で民主党の代表が馬渕さんになっていたら、その後の展開は全然違っていたんだなと。あの時点で金融緩和していたら民主党のイメージもすごく変わっていて、安倍政権が成立しない。

後半、特に岩田さんが体調崩したあたりからは、日銀内でのやりとりや国会でのやりとりの記述が減り、岩田さんの考えを説明する内容になっていたので「なぜ、日銀は外から見るとリフレ的動きじゃないのか」を解明する資料としては残念

量的緩和ができなかった理由が 1) 無職者(年金生活者含む)への物価上昇の影響が無視できない 2) 国債市場に収益を頼っている会社(銀行、生保)へ影響が無視できない で、1)は安倍政権が初期段階で生保や年金をデフレ状況に合わせて減額したのが原因、2)は財政規律重視にしているのが原因。結局、コミットメントとはなんぞという話なのだと思う。人々の予想(期待)に働きかける政策に関する理解と広まりが足りない。

2年間でデフレを脱却し、インフレ率2%を目指すと言っている主体が、今はデフレなので年金や生活保護費を減額していたら、「ああ、2年間でデフレ脱却を信じていないんだな」と予想するのは当たり前。

話し変わって、日銀日記やここ2〜3年の国会スキャンダルからわかることは、責任のとり方として辞任はベストじゃないということ。説明責任を果たすが最優先で、その後に、必要に応じて辞任する/辞任を求めるべき。

森本学園問題で安倍首相が関与していたら辞任するといったこと、岩田さんの就任時の「辞任」に関する発言をしてしまったこと、前者は辞任と言ってしまったのでそれを回避するためにぐちゃぐちゃになったし、後者はそればっかり追求するようになってしまった。

公人の責任のとり方はまずは説明責任を果たす。ここからスタートしないと責める方も責められる方も建設的な方向に議論がすすまない。

日曜天国、アトロク、タモリ倶楽部を半年分視聴しよう

才能のない人間の人生ってつまんねーわ より

高度なスキルを複数身に着ければ何者かになれるかもよ?って言うんだろ?そんなに知能高くねーよ。
一つのスキルを身に着けるのにも四苦八苦してんだよ。底辺大学卒をなめんな。
仮に何者かになれたとしても、そのころには、しわくちゃの爺じゃねーかよ。くっだらねー。

はてな村のみんなは「別にふつーに生きていればいいじゃん。それで十分楽しいじゃん」
って言うんだろうけど、無理。それは無理。根底に自己肯定感がないんだよ。俺は俺に対するリスペクトを失っているんだよ。
ネットで有名になって、自分はそこそこ知名度がある。つまり価値がある。と思いたいんだよ!
承認欲求と自己顕示欲を満たしてーんだよ!
俺はここにいて今、生きている!という感覚が欲しいんだよ!

創作者があんまり合わないならば深い消費者になってみては?TBSラジオ:安住紳一郎の日曜天国TBSラジオ:アフター6ジャンクションテレビ朝日:タモリ倶楽部を聞いたり、視たりしているとすごいニッチなもののコレクターやファンが結構頻繁に登場している。

以下の指標を満たすのは難しいけど、一発逆転100万人レベルにリーチするメディアに登場できるかもしれない。

才能って言っても国内トップとか世界上位とかじゃなくていいんだよ。
ユーチューブに歌ってみたを投稿すればチャンネル登録者十万人達成するくらいでいいんだよ。
ツイッターで文章を書けば、10000いいねされるくらいでいいんだよ。
それすらない。つまんな。なんなん俺。

もちろん、時間とお金を費やす必要はあるけど、それはしょうがない。多くの人が10年ぐらい費やさないと見聞きしないものを知っている、持っている、説明できるからこその驚き、言い換えると法律や道徳の範囲内で一般から逸脱しているという一種の「狂気」が価値とみなされるわけなので。

個人的な感覚としては量として100ぐらいから魅力がでてくると思う(もちろん、それを何らかの形で発表する必要がある)。「多くの人が10年ぐらい費やさないと見聞きしない」というのを一つのラインとして、週1回程度であえそうならば500(52週×10年)、月1回程度であえるものならば120(12か月×10年)にしてはどうだろうか。年1回程度のものはすでに希少なのでライバルが多いような気がする。週1回ぐらいで出会えるありふれたものを量で殴るというのがよいんじゃなかろうか。

どういう風なマニアならメディアでとりあげられるのかを確認するために、まずはTBSラジオ:安住紳一郎の日曜天国TBSラジオ:アフター6ジャンクションテレビ朝日:タモリ倶楽部を半年分視聴してみてはどうだろうか。TBSラジオならラジオクラウドで過去分も聴けるし。しかも、調査しながら楽しい時間も過ごせるという素晴らしい特典つき!
radiocloud.jp


はてな的にはオライリーの動物本の動物たちにどこの動物園で会えるのかとうかの調査とかは結構受けるんじゃなかろうか。誰もそんなことやろうと思わないし、やっても意味ないし。でも、「上野動物園だとX種類のプログラミング言語がいます。」とか「Ruby on Railsの公開環境が整う動物園ベスト3」とか「日本全国にPythonは何か所いるのか?」とか大変面白そうだし、教えられたらめぐってみたい。

関連過去エントリー

Cent OS 7インストールメモ

環境

  • VMware(R) Workstation 12 Player
  • CentOS-7-x86_64-Minimal-1804.iso (CentOS Mirrorより取得)

インストール後の設定

最小版だとウィンドウマネージャがインストールされていない(当たり前)。

sudoを使えるようにする(インストール時に管理者にするのチェックボックスを選ぶとこの操作不要であるかもしれない)。

% su
# visudo

ネットにつながっていないのでつなげる。

% sudo nmcli devise  #現在のネットワークインターフェースの状況表示

% sudo nmcli connection modify ens33 ipv4.method auto  # DHCPでIPアドレス取得。 ens33はネットワークインターフェース名

% sudo nmcli connection up ens33

% sudo nmcli devise

パッケージの更新

% sudo yum update

ウィンドウマネージャのインストール

CentOS7 に後から GUI (X Window System) を追加する - CUBE SUGAR CONTAINERに従い、Gnome Desktopをインストール。

% sudo LANG=C yum grouplist hidden
% sudo yum -y groupinstall "GNOME Desktop"

python 3のインストール

Python Japan: CentOS 環境のPythonより

CentOS 7 では、Python 2.7 がインストールされています。しかし、Python 2.x はもう古いリリースですので、Python3.xのインストールを推奨します。

% python --version
% sudo yum -y install https://centos7.iuscommunity.org/ius-release.rpm
% sudo yum -y install python36u  python36u-devel python36u-pip

このままだとpython2系と3系が両方インストールされているのでalternativesというコマンドで切り替えられるようにする。

% sudo alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python2 50
% sudo alternatives --install /usr/bin/python python /usr/bin/python3.6 60
% sudo alternatives --config python  #これで標準を切り替えられる。

同様にpipも切り替えられるようにする。

% sudo alternatives --install /usr/bin/pip python /usr/bin/pip3.6 60
% sudo alternatives --config python  #これで標準を切り替えられる。

バージョン確認する。

% python --version
% pip --version

Cent OS 7のパッケージ管理コマンドyumがpython2系に依存しているため、このままだとyumが使えない。そこで、編集する。

% cp /bin/yum /tmp/yum.org
% sudo vi /bin/yum
% diff /tmp/yum.org /bin/yum
< #!/usr/bin/python
----
> #!/usr/bin/python2

同様に/usr/libexec/urlgrabber-ext-downも編集する。

PIPでライブラリーをインストール

まず、PIPを最新版にする。

% sudo pip install --upgrade pip
% pip --version

ライブラリーをインストールしてみる。

% sudo pip instlal scikit-learn
% sudo pip install matplotlib

リンク:大学3年生にお勧めの記事2編

たまたま、素晴らしい記事を読んだのでご紹介。

人の意見を聞く練習方法:映画を観て意見を言い合う

最後の方にちょっとだけしか出てこないのだけど、ぜひ、聞いてほしい。以下のリンクから聞けなくなっていたら、TBSラジオクラウドから聞くことができる。
www.tbsradio.jp

Amazon.co.jp: 読者ハ読ムナ(笑): いかにして藤田和日郎の新人アシスタントは漫画家になったかの「藤田和日郎 みんなで映画を観て語る ―「自分」と「自分の意見」を切り離す訓練」の項によると、藤田さんの仕事場では、仕事中に映画を観るとのこと。そして、その際に5点満点で得点をつけて、「せーの」で公開。その後、藤田さんの司会の下でなぜ、その得点になったのかの説明をするとのこと。書いてあることをnext49なりに読み取ると以下の効果が期待できる。

  1. 藤田チームで「共通言語」「共通の土台」を用意できる。(「あの映画のああいう風に」と説明できる)
  2. ある程度強制的にインプットさせられることで視野が広がる(今まで興味のなかったテーマに興味がでてくる)
  3. 面白い・面白くない、好き・嫌いを自分なりに言語化し、他人に伝わるように話す訓練になる。
  4. 他者の説明により、価値観の多様性、受け取り方の多様性を認識できるようになる。
  5. 「自分」と「自分の意見」を切り離す訓練ができる。

この「自分」と「自分の意見」を切り離す訓練が必要であるというのは、このブログの主たるテーマで卒業研究を通して身に付けてほしい第一のことだと思っている。なので、この訓練が必要であるという認識を自分が大好きな漫画家である藤田和日郎さんがお持ちであるというのはとてもうれしいしい、勇気づけられる。

関連過去エントリー

採用面接の「趣味を教えてください」への返答の考え方

「元大手企業サラリーマン・休日課長が教える、面接必勝テクニック」の項は必読。

ten-navi.com

超素晴らしい。ポイントは「『相手が何を知りたいと考えているのか』を考える」ことと「話題に合わせて自分の体験を再構成」するという点。この話は採用面接についてだけれども、卒業研究発表や修士研究発表、論文執筆にも応用できる。もちろん、科研費申請にも応用できる(毎年、落ちている私がいえることじゃないけど)。

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