7/30 7時のNHKラジオニュースでこの内容のニュースがあった。
www3.nhk.or.jp
抜粋すると以下のとおり。全然、日本のメダルラッシュの背景になっていない(現状の説明にはなっている)
- 新競技や新種目での日本勢の躍進
- 柔道の快進撃
- 大会を通して新しいスターが生まれている
柔道の快進撃についてはNumberで以下の記事がある。
number.bunshun.jp
良い結果を残せた選手たちやそれを支えたスタッフの方がはもちろん素晴らしいけれども、今回の東京五輪は日本人在住の選手が他国から来た選手に比べて通常よりもはるかに有利であることも述べないと分析としては不十分だと思う。
- "2016年リオデジャネイロ五輪体操女子4冠のシモーン・バイルス選手(米国)は27日、試合途中で演技をやめ、「1年延期に無観客。慣れないことが多くて、この大会は非常にストレス」と語った。"
- "テニスやゴルフのプロ選手らが感染拡大などを理由に来日を断念したほか、来日後もビーチバレーやテコンドーなど海外選手が検査で棄権に追い込まれた。"
- "影響として指摘されるのが、調整が難しい競泳の「午前決勝」だ。逆に体が動きやすいとされる午後には予選があり、午前中の準決勝や決勝で記録を落とす選手も少なくない。" "競泳が午前決勝となったのは、米国のテレビ放送のゴールデンタイムに合わせてのことだ。"
国際テニス連盟(ITF)は28日、酷暑による選手の健康面に配慮し、試合開始時間を29日から午後3時にすると発表した。選手側が納得するかどうかは不明。
ある特定の国の選手が対戦相手になりそうだから棄権する。こんな事態が東京オリンピック(五輪)でも起きている。政治の事情がスポーツの世界に持ち込まれる現実がある。
上に挙げたとおり
- そもそもコロナ禍で選手が来日できない
- 来日してもPCR検査が陽性で出場できない or 練習できない
- 通常のオリンピックよりも隔離&監視されているためストレス増
- 無観客なので応援がもらえない(これが吉となるスポーツもあるけれども)
- 練習合宿などを組めず、コンディションを整えづらい
- 上と合わせて、日本の暑さ・湿度に慣れる期間がすくない
- メンタル問題や国際政治により、他国選手の棄権が発生している
良い結果とれたことはそれはそれとして喜び、一方で、背景には上記のようなことの影響がどれくらいあったのかを選手以外は認識しておかないと、今回のアドバンテージがなくなったときの国際大会やオリンピックでバックラッシュが発生しちゃうんじゃない?