先日、実家に帰ったら親が体温計で熱をはかっていた。で、5回中5回とも検温が終わっていることに気が付かない。検温終了時のブザー音が聞こえていない。そういえば、通っている病院でもこういう光景はしょっちゅう見たことあった。この現象は一般的に知られているものらしい。
高齢になると高い周波数が聞えなくなってきます。電話の呼び出し音や体温計の音などが聞えにくくなってきます。全体にくぐもり、はっきりしない感じに聞こえてきます。
実際の高齢者の声。
年寄りは「体温計」のお知らせ音が聞こえないのですじゃ。わしのような老人たちにも音の聞こえる体温計を発売してくれんかのう。
— 糸井 重里 (@itoi_shigesato) September 1, 2015
で、既にわかっているならば対応した体温計ないのか?と思ったところ当然あった。2013年10月のリリース。
news.kakaku.com
携帯電話みたいにバイブレーション機能付きの体温計がないかなと検索してみたところ、あったのだけど既に販売終了している様子。売れなかったのか、それともバイブレーション機能つけることにより壊れやすかったのか。
www.scrio.co.jp
一方で、シチズン製の体温計には高音と低音のブザー音を出して聞き取りやすくしている機種もある様子。「聞き取りやすいピポピポ音」というのがその表記っぽい。
www.citizen-systems.co.jp
高齢化社会が進んでいる今ならば、バイブレーション機能付きの体温計が売れるような気がするのだけどなぁ。聴覚障害の方々にも重宝されると思われるし。以下の「特別支援教育 教材・指導法データベース」の「音声情報の代わりに振動によって知らせる機器」で紹介されている2製品とも販売終了なのは時代が早かったという印象。
gakko.rdy.jp
一方で、無いならつくればいいじゃないという方もいた。
qiita.com
発達障害や自閉症スペクトラムの方には周囲の音があるとつらいのでノイズキャンセリングヘッドホンをつけている場合もあると聞く。そういうときに、本当に重要な音声情報だけを視覚情報や触覚情報に変換してお届けするデバイスも有用かなぁと思う次第。
以上、メモ。