場面限定で尋ねられたことについて最短の答えを返すように指導する

あるある!

でも、少し話をしてる中で、少なくとも「嫌なやつ」ではないことがわかった。真面目だし、素直だし、やる気はある。でも、会話が成立しない、ただただ成立しない。

「AとBのどっちが好き?」と聞くと「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜という理由で、Cのこと嫌いじゃないです」と返してくる。辛抱強く最後まで聞いてから、「で、AとBのどっちが好きなの?」と聞くと「あ!Aです、すいません」と答える。

ずっとこの調子。本人に悪意はない、単純にコミュニケーション能力が低いだけ、異様に、低いだけ。
はてな匿名ダイアリー:コミュニケーション能力の鍛え方を教えて欲しいより)

私もこの方の見立てに賛成。

頭の回転が速くて3段飛びで話してるタイプじゃないか?

「AとBどっちが好き?」→(Aのほうが好きだけど、Aって実はCとライバル関係であってCも悪くはない。…なぜなら)→「〜〜という理由でCのこと嫌いじゃないです」

「暑いですね」→(たしかに暑すぎる!さっきコンビニに行ったら死にそうなくらい暑かった…あ、そういえば犬の糞踏んだんだった…思い出した、最悪…)→「いやーホント最悪ですよね、さっき犬の糞ふんじゃったんですよ」

この真ん中の()の所を省略して話しているんじゃないか?

改善方法はわからないけど、「俺暑いって言ってるのになんで犬の糞の話してるの?」って話題の転換についていけてないってことを伝えるのはどうかな?
http://anond.hatelabo.jp/20140807012321より)

常にこういう3段飛びで話してる人は少ないかもしれないけど、ある場面ではしょっちゅう見受けられる。多くの場合、会話の展開の先に自分が「まずいな」と思っていることがあると、事前に先取りして言い訳したくなってしまう。こういうときに、3段飛びで話してしまうことが多い。たとえば、卒業論文修士論文の発表会とか学会発表とか、面接とかで良く見る(逆の十分に準備してきて「よっし、いける」と思ったときも3段飛びになりやすい)。

なので、毎年配属される4年生にはほぼ100%「YesかNoで答えられることはYesかNoで答えるべき。他のことについても、できるかぎり端的に短く答えるべき」と指導している。ただし、こういう会話の進め方も個性なので、業務の報告や議論のときなどでだけこういう受け答えをするように気をつければ十分だと思う。