ゴミ拾いしても雇用はなくならない

日本でデスマーチが発生する理由とW杯コートジボアール戦のゴミ拾いの関係にある「彼らの仕事を奪ってはいけない。ここではそのままにしておくのだよ。あなたがやってしまったら彼らの仕事がなくなる。他人の仕事を奪ってはいけない。ゴミ拾いや食器を下げることは担当者がやること。客がやることではない。仕事は作らなくちゃいけないんだよ」は、以下の場合に正しい。それ以外の場合は雇用は奪わない。

  1. 担当者のやることを誰かが恒常的に代行する(その担当者を雇う理由がなくなる)
  2. 拘束時間ではなく、行為の回数や結果の量で支払いが決まっている(他人にゴミを持ち帰ったり、食器を下げられることで機会損失が発生する)

たまに上記の理屈を敷衍して「散らかすことで仕事を作ってあげているんだ」という人がいるけど、以下の場合を除き、適切な理屈じゃない。

  1. その人が意識的に散らかさないと掃除する人を雇用する気にならないほどいつも綺麗
  2. 拘束時間ではなく、行為の回数や結果の量で支払いが決まっている

普通に活動しているだけで掃除をする人が必要となるような場所において、雇用を維持してあげるために殊更に汚す必要はない。むしろ、綺麗に使ってあげた方が掃除する人の労力が減る。