私も相席は苦手、社会人は得意なの?

私が外食しにいって見聞きする限り、ほぼ100%の人が店員の案内がなければ「相席」していないのだけど。多くの飲食店にカウンター席がある理由をいったいどういう風に考えればよいのだろうか?

全国の大学の食堂で、テーブルをついたてで仕切るなどした「1人用席」を設ける動きが広がっている。

相席を嫌がる学生が増え、「1人でも周囲の目を気にせず食事をしたい」という声に応えたもので、「独りぼっち」を意味する「ぼっち席」と呼ばれ定着している。
〜中略〜

神戸大の生協食堂でも昨年、6人掛けテーブルの中央についたてを設けた。約90席を用意したところ好評で、今年4月に30席を増設、全座席の1割を占める。

従来のテーブル席は学生が相席を避け、混雑時も空席が目立っていた。「1人用席の導入で、席の利用が効率的になった」と同大生協。国際文化学部3年の男子学生(21)は「手早く食事ができて便利。テーブル席にグループや知らない人がいると気兼ねして座りにくい」と歓迎する。
〜中略〜

大学生協が加盟する事業連合によると、改修時に1人用席を設ける学食が増えているが、「対話や交流が学生生活の基本だ」と、増設に反対する教員もいるという。
〜後略〜

広辞苑第5版:相席

飲食店などで、他の客と同じ卓につくこと。

いくつもの論点が混じっている。

  • 誰かとではなく1人で食事をとりにいく学生がいること → 大きなお世話。一方で大学キャンパス内に「居場所」を確保しているのかどうかの検討が必要
  • 1人で食事しているのを他人に見られたくない学生がいるということ → これは確かに問題。ただし、どれくらい切実なのかは要調査
  • 学生食堂において複数人掛けのテーブルでの相席を嫌がる学生がいること → テーブルの形状および利用状況で判断は変わる。相席を機に友達を増やすというのは超高等技術。
  • 混雑時に学生食堂において複数人掛けのテーブルに空席が目立つこと → 多くの人は相席を嫌うから当然
  • 1人用席を歓迎する学生がいること → 「1人でも周囲の目を気にせず食事をしたい」という理由ならば問題視も妥当。でも、それだけが理由じゃなさそう。

1人用席はカウンター席と同じなので別に変だとは思わない。ただ、「1人で食事しているのを他人に見られたくない」という意識があるのは精神的によろしくないと思うので、大学までのどういう経緯でそういう意識が身についてしまうのか調査があった方が良いとは思う。