制服ディズニー?

すごい。でも、本当に流行っているのか?

かつて、マーケティングの原理原則は、「消費者に背伸び」をさせることでした。バブル世代の若者には、「まだ見ぬお洒落なライフスタイル」を呈示した商品が売れたわけです。

しかしさとり世代は、「未来」に対する「憧れ」を持ちません。それよりも、「過去」を「懐かし」がって、仲間皆で「共感」することが大切になってきています。

例えばいま、若者たちの間で「制服ディズニー」という現象が起こっています。これは、大学生や若手社会人が、中学時代や高校時代の制服を引っ張り出してきて、それを着て、集団でディズニーランドに行く現象です。彼らは制服を着て集合し、一緒に制服姿を撮影し、ディズニーランドで過去の中学・高校時代を思い出して盛り上がるようです。

マーケティングサイドも、スマホやラインなど、さとり世代に新しいライフスタイルを呈示するだけでなく、逆に、彼らの「ノスタルジー願望」や「仲間同士の共感」を訴求した商品・サービスを考えることも大切だと思います。
視点・論点 「"さとり世代"の本音」より)