学生チームの場合は、しょっちゅう会えるのであまり機能しないような気がするけど、社会人チームの場合は職場や住居が離れているので、SNSがうまく働くのかもしれない。それにしても、シーガルスはメーリングリスト使っていたとは面白い。しかも、使い方がTwitterやFacebookっぽい。
特にトレーニングや、身体のケアを選手自身に委ねなければならない。そこで、練習のない平日でも気軽に相談し合える「場」として、吉永孝徳ヘッドアスレチックトレーナーの発案で2000年頃にメーリングリストを始めることにしたのである。このメーリングリストは、「コンディション」とシーガルズの略語である「ガルズ」を組み合わせて、「gulls condition(通称ガルコン)」と名付けられた。
このガルコンは、想定以上に機能し、トレーニングの相談のみならず、「明日トレーニングに行くので一緒にいきませんか?」「今日は、誰々と追い込んだ走り込みをした!」「プロテインを共同購買します」など選手たちがどんどん活用を始めた。
〜中略〜
2004年頃、当時主将だった庄子達郎選手が、試合の前に「今日は100回腹筋したぜ」という書き込みをガルコンにした。そのことがきっかけで、「じゃあ俺は200回します」という返信があり、腹筋したぞ報告が活発になったことがある。
スローガンという言葉に私はネガティブな印象を抱きがちだけど、最近、非常に多くの選択肢があったり、目の前をことを追うので精いっぱいであるときに、短く、かつ、全体的な視点に引き戻していくれるもの「スローガン」「原則」は重要だなとおもいつつある。ただし、そのような目的で使うスローガンは、以下の特徴を持たなければいけないのだとおもう。
- 短い(つまり、覚えやすい)
- 言いやすい
- それを口にしたときに、目標や目的、理想的な状態がすぐに想起できる