どのように返答するのがベストなのかは時と場合による

私の作った例が悪いのだと思う。三森ゆりか著:大学生・社会人のための言語技術トレーニングを実際にお読みいただくのが一番とよいと思う。と断った上で補足。

自分は人と議論する際に、まずもって「問答形式」でおこなう。自分が質問される側だったら、まず結論を言う。結論を言ったら、何故ですかと聞かれるのを待つ。聞かれたら、その理由について答える。それに対してさらに何故ですかと聞かれるのを待つ→答える、の繰り返しで物事を掘り下げるタイプ。下側の「一答形式」の受け答えのように、自分で全部喋ったりはしない。
はてな匿名ダイアリー:長く理屈立てて喋るのが苦手より)

問答ゲームで訓練したいポイントは、5W1H、あるいは5W2Hを欠くことなく説明できるようになるというところ。常に問答ゲームのように返答しないといけないというわけではない。問答ゲームのメタな狙いは、情報伝達には5W1Hをちゃんと含める必要があるけれども、普段の自分や他人の受け答えには5W1Hが欠けていることがあると認識させる点にあると私は考えている。

つまらない結論で申し訳ないけれども、コミュニケーションなので、議論している内容や相手の理解の早さ、議論に参加しているメンバーの前提知識に応じて、1度の返答で提供する情報の量は変えるべきだと思う。以下はプレゼンテーションの話だkれども、目的によって情報提示方法が変わるという例になっている。

ちなみに、私の場合は自分で考えを深めるときや、学生の考えを援助するときには問答形式で行っている。説明するとき(適切な質問が返ってこないと予想されるとき)は、「一答形式」で話すことが多い。ただし、「一答形式」で話すときも、自分で間に質問をはさむ形で行うので「擬似問答形式」になっている。なので、私も「議論」の際には、問答形式しか使わないといってもよいかも。