まとめ
- はるかぜちゃん用のツイート警察提出用ツールおよびその類似ツールによるトラブルを防ぐためには以下の要求は満たすべき
- ツイートの選別は特定多数によるものであること(誰がそのツイートを選別したのかがツールはわかるようにしておくこと)
- Twitter API経由で当該ツイートを参照できること(削除対策に保存しても良いが、保存したものは改変可能なので基本的に信用できない)
- 「〜さんのためのツイート警察提出用」が目的であるならば
- 〜さん本人は一覧ツイートを見れないようにすること(〜さん本人が20歳以上であり、精神状態良好な場合は除く)
- 〜さん本人が指定した弁護士および保護者のみが一覧ツイートを見れるようにすること(第3者に見せるべきでない)
- 特定多数によるツイート選別ツール(Togetter系統)としてリリースするならば
- ツイートを使われた人の申請に応じて当該ツイートを非表示にできること
- 誰がそのツイートを選別したのかが第3者にもわかること
- 任意のキーワードで検索できること
- 任意の基準で選別できること(違法性だけでなく、かっこいい、面白いだって良いはず)
本文
このブログをいつも読んでいただいている方はうすうすご存知のように私はしょっちゅうnext49というキーワードでGoogle検索している。理由は、エントリーに対する反応をしりたいため。せっかく書いたのだから反応は知りたいし、自分では思いつかなかった新しい視点が得られたらこんなに美味しい話はない。もちろん、ネガティブな意見も見つけてしまい凹むこともあるけれども、トータルでみると反応を得られるのは楽しい。
そんな感覚なので以下のまとめで提案されたというエゴサーチ支援ツールがそんなにやばいという感覚がわからない。
ざっと見る限り上記支援ツールは以下の機能を持っている
- あるキーワード(今回の場合は「はるかぜちゃん」?)でツイート検索
- 引っかかったツイートを一覧表示する
- Twitter アカウント保持者が人力で、違法性のあるツイートを特定する(「違法性あり」)
- 違法性ありと特定されたツイートを一覧表示する
このツールの新しいところは、特定多数(今回はTwitterアカウント保持者が報告内容と自分のアカウント名と紐付する形)でツイートを選別してくれている点(上記の3と4)。あるキーワードで引っかかったツイートを一覧表示する機能自体は、多くのTwitterビューアーで提供されているので特に新しいことはない(Twitter本家のWeb版でも提供されている)。
この特定多数によるツイートの選別という機能も実はTogetterで実現されている(Togetterで「誰でもこのまとめを編集できる」とすれば、事実上は同じ機能。Togetterよりもよりカジュアルに(ログイン&ボタンクリック)で選別できるというのがこのツールの特徴。
この新たな特徴により、今まで以上に悪意のある使い方ができるかどうかという点がこのツールがヤバイかどうかの分水嶺。もちろん、今まで以上に悪意のある使い方は可能。Togetterにおける「発言者をバカにするためのまとめ」「誰かにとって迷惑なまとめ」をより簡単に作成することができる。なので、特徴による悪意の増幅はTogetterと同じ方向で防げば良い。最低でも、誰がそれを選別したのかがわかるようにするべき。
誰がそれを選別したのかがわかるようになっていないと、ある特定ユーザのツイートを題材として集団プロファイリングが面白半分に行われてしまう。今でも、Twitterの仕様上それが可能であるが、まとめる人が特定多数であるため、そんな気持ち悪いことをしている人が可視化されるので悪意増幅防止にはなっている。不特定多数でできるようになると、気持ち悪いことをしている人が可視化されないので、いわゆる「人肉検索」が加速すると思う(加速であって、発生ではないことに注意。たぶん、2chとか、特定メンバー間のSNS、オフラインではすでに行われているはず)。
また、子供であるはるかぜちゃんを守るという目的であるならば、本人が気丈かどうかに関わらず、通報レベルのツイートの一覧を本人に見せるべきじゃない。保護者あるいは保護者から依頼された弁護士にだけ通報レベルのツイート一覧を見せるべき。上でリンクしているTogetterのまとめで何人かが述べているとおり、敵意や悪意が凝縮されているわけなので、成熟した大人であってもしんどいと思う。本人の意向に関わらず、見せるべきじゃない。