「個人情報は個人のもの。出すか出さないかは本人が決めれば良い」という基本原則が守られていなかった

このインタビュー…。

だったらなぜこんなに図書館の運営委託を民間にすることが問題になっているのでしょうか?

個人情報がイデオロギーになっていて、個人情報過保護を唱える人たちの集団がいます。彼らが異議を唱えているから問題があるように見えるわけです。

個人情報は大事だがここまで過保護にする必要はないということでしょうか?

個人情報は個人のもの。出すか出さないかは本人が決めれば良い。文句を言ってる人たちが異議を唱えてることは、個人情報保護法ではなくて、憲法第13条の幸福追求権の問題になっていると思います。個人としてどこまでプライバシーを持ち得るかと問われれば、それは十分尊重しています。にもかかわらず、幸福追求権問題を個人情報で輪切りにするような(にすり返るような)発言は認めません。

プライバシーの侵害を懸念していろいろ言っている人が多いわけだから、当然「個人情報保護法ではなくて、憲法第13条の幸福追求権の問題」。そして、元々、懸念を呈された理由は「個人情報は個人のもの。出すか出さないかは本人が決めれば良い」という基本原則が守られない状況にあったから。図書館というのはセーフティーネットの一部分なので、ある人にとっては個人情報を出したくないから使えないということが言えない性質のもの。つまり、「個人情報は個人のもの。出すか出さないかは本人が決めれば良い」という原則が守られないというのが問題だった。Facebookで市のWebサイトを代替するという話も、同様に「個人情報は個人のもの。出すか出さないかは本人が決めれば良い」という基本原則を侵す可能性があるから文句言われている。

ご自身で「個人情報は個人のもの。出すか出さないかは本人が決めれば良い」という原則を理解されているのだから、それを侵す(これをプライバシーの侵害という)行為になっていないかどうかを検討されれば良いのに。認識と言っていることやっていることが対応していない。

しかし問題は大きくしないほうが良いのでは?

これまでの政治家は問題が出てきたときに消そうとするが、僕は火炎瓶を投げ込む派です。地方で火柱を上がることがめずらしいし、どうせなら成層圏まで突き抜けさせたいと思っている。その上で何が一番市民の幸福の追求になるのか、福祉の向上になるかを考えれば良いと思っています。

この心意気は非常に立派。なので、成層圏まで突き抜けるほどの火柱が立ち上がってやっていることが間違っていることがわかったならば、憎まれ口をたたかないで修正すればよいのに。

樋渡さんはITの最先端を意識して採り入れているように見えますが・・

流行りものに飛びつくことが大切なんです。個人的にはITの最先端など興味はないですが、流行っているものには流行る理由が必ずある。勝っている、すなわち勝ち馬に乗る、それが武雄の知名度を上げる。それも一番乗りがいい。一番乗りしかニュースにならないですからね。

最後に、時代にかわいがられていると言われていますが、どうお感じになりますか?

すごく感じています。自分が旬だと思う一方、いつか終りが来るとも、橋下市長とも話をしています。でもそのときまではとにかく踊ろうと。風が吹いている間は、魂込めをして踊り続けようということです笑。

物事には良い面と悪い面が必ずあって、とにかく流行りものにのるという方針ならば、悪い面を最小限にできるように専門家の意見を謙虚に聴くという行動方針とっても良いと思うのだけど。悪い面が大きいから「止めた方が良い」という助言については、「流行っているからやると決めている」という結論を否定してしまうことが多いから、専門家の意見を聴きたくないのかもしれない。開き直って「流行っているからやります。それを前提として悪い影響を最小限にする方法をご教示ください」と明確に述べて、お願いしたらいいんじゃなかろうか。

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