Facebookの広告に関するメモ

何かよくわからなくなったのでメモ。

現在の認識まとめ

このエントリーの発端

More Access,More Fun! :一気にFacebookに醒めた。このステマ手法の広告はないでしょ!!の記事を5月30日に読み、「そういえば、自分のウォールにもこういう広告が流れていたな(しかも、この横沢さんだったな)」と思いだし、「Facebookえげつない」という感想を抱いていたところで、5月31日にnanapi:Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法を読み、「あの話はこれか?」と思い、Facebookの自分のウォールで注意喚起した。

で、本日、以下のエントリーの記述を読み「あれ?いったいどんなデマが」と驚愕している状況。

俺は本当にウンザリしているし、この件、このデマ、及び、意味を理解しないまま解釈をねじ曲げて拡散した人々を、心の底から馬鹿にしている、軽蔑している。iframeでどうとか、same origin policyがどうとか、そんなことは世間一般大多数の人間は知らなくていい。技術的なことを理解しているかどうかと無関係に、まともに日本語を読む能力が欠如している、悪意を持った歪んだ解釈をする、ソースを確認しないで拡散する。意味も理解しないまま、とりあえず設定をオフにしてみる。そのような人間の存在は、真にユーザーのプライバシーを守りたいと考えているユーザーや、事業者にとって脅威である。

本来必要であるのは「自分の属性情報を使ってターゲット設定された広告を拒否する設定があるか」だが、俺がFacebookの中の人だったらそんな設定を作りたくない。単に広告に使われて困るプロフィール情報は入力するなと言うだろう。「拒否する設定」を作ってしまうと、ちょっとデマを拡散されただけで「どの程度リスクがあるのか正確に判断できない人々」によって業績に深刻な影響をおよぼすことになるからだ。ユーザーの平均知能が低いままであれば本当に必要な選択肢が与えられないだろう。

最後にバカ発見器として機能している、この記事のブックマーク一覧に自分の知り合いの名前がなくて、本当によかった。大変喜ばしいことだ。

プロモーションポスト(仮)について

More Access,More Fun! :一気にFacebookに醒めた。このステマ手法の広告はないでしょ!!を読んで、「Facebookえげつないなぁ」と思ったので私が気にしているのはこの機能。この機能はプロモーションポスト(仮)というものの様子。

なんか似たようなのがFacebookの公式にあるのだけどそれとはどう違うのだろう。

スポンサー記事とは何ですか。
スポンサー記事は、友達やページからの投稿のうち、企業や団体、個人が料金を支払うことにより、ハイライトされ、ユーザーの目に留まりやすくなっています。その内容は、つながりになっている友達やページがシェアした通常の記事です。

これを防止する方法は今のところなさそう。

Facebook広告について

nanapi:Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法で述べているのはFacebook広告(ソーシャル広告)において自分の「いいね!」やコメントが使われない設定っぽい。

Facebookの「プライバシー設定」→「広告、アプリ、ウェブサイト」→「広告」の「広告と友達」の項目にどの情報がFacebook広告に利用されるのかが明記されている。

広告と友達

友達がどんなことに興味を持ち、どんな製品をすすめているかは貴重な情報です。このため、Facebookでは広告に友達に関する情報を挿入しています。これにより、友達のおすすめやお気に入りの情報にもとづいて、新しい製品やサービスについて情報を得ることが可能になります。ソーシャル広告について詳細はこちら。
次のようなしくみになっています。

  • ソーシャル広告では、広告コンテンツに加えて、Facebookページへの「いいね!」など、ユーザーが実行したアクションが表示されます
  • ソーシャル広告に適用されるプライバシー設定
  • Facebookがユーザー情報を広告主に販売することはありません
  • 自分に関するソーシャルコンテンツを承認済みの友達だけに表示する
  • 写真が使用される場合、ユーザーのプロフィール写真が使用され、写真アルバムからの写真は表示されません。

なので、 nanapi:Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法の記事でとりあげるべき対処法は、「プライバシー設定」→「広告、アプリ、ウェブサイト」→「広告」の「広告と友達」の設定で変更する部分になる。なお、もともと「非公開」か「友達のみ」になっている様子(6/1時点)。

以上を確認した結果、別にこの設定をON・OFFしなくてもどっちでもよいという認識に落ち着いた。以下のような悪意あるサイトととの合わせ技が入ると問題だとは思うけど。

「6月1日(金)Facebook広告が個人の顔写真や名前を利用開始するかも?」はデマ

nanapi:Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法の以下の記述はデマの様子。

Facebookによると、2012/06/01から、Facebookを使っているユーザーの名前・顔写真を使って、第三者が広告を出せるようになるようです。

情報ソースらしきものを探すと以下のエントリーが見つかった。

Facebookの広告に関して6月1日 金曜日に大きな動きがあるようです。
Twitterで「facebook ads friday profile」などで検索すると、こんなことが話題に登っていました。

「今週の金曜日からユーザーの顔や、名前をFacebook広告に利用するようになります」

『写真が使用される場合、ユーザーのプロフィール写真が使用され、写真アルバムからの写真は表示されません』『プロフィール写真が広告に利用され、友人に表示されることが可能になります』とのこと。
APP GIGA:6月1日(金)Facebook広告が個人の顔写真や名前を利用開始するかも?簡単3ステップ拒否設定より)

Twitter:「facebook ads friday profileの検索結果」でひっかかるつぶやきにリンクされているのは発信者は異なるけど同じ文言。田村貴紀の研究ブログ:流言「FBが個人の写真や名前を企業広告などに利用する」によれば、何度も繰り返されているデマらしい。

On Friday, FACEBOOK will start using your photos in ads that appear on the profile of your contacts. It is legal and what is listed when you open an account. To prevent this do the following: Go to "Account Settings", click on "Facebook Ads" down everything on your left, then click "Advertisement for 3rd Parties" and choose No One.

なお、上述のようにFacebook広告でプロフィール写真と「いいね!」やコメントが使われるのは本当。6月1日からそうなるというのがデマ。

malaさんは何に苦言を述べているのか

最速転職研究会:「Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法」についてにおいて、 malaさんは何に苦言を述べているのかを上の調べをとおして大雑把にわかったけどちゃんと書ききる気力がない。と言い訳を書いた上で自分用にメモ。

  • Facebookが個人の登録情報および行動履歴(プライバシー情報)を用いて広告を出すのを拒否する話と、出された広告に自分の行動履歴が掲載されるのを拒否する話は別の話
  • 許容できないプライバシー侵害が発生するようなプライバシー情報の提供について、利用者に許可・不許可の選択をさせること自体がいけない。そんなもん実装してはいけない。
  • nanapi:Facebookで自分の名前と写真を広告に使えないようにする方法で問題視されていることは対して問題じゃない(上述のFacebook広告の項参照)

追記(6/3 20:30)

malaさんに説明していただいたのでそれを転載(これこれを見やすく整形している)

"利用者に許可・不許可の選択をさせること自体がいけない"はちょい誤解ありますね。自分の主張は

  1. デフォルトで有効にする機能なら、大多数の人にとって安全な実装がされてないといけない、あるいは取り返しがつかない様なリスクが発生するようなことがあってはいけない
  2. 低リスクのものに選択肢が与えられて、高リスクのものに選択肢が与えられてない状況はおかしい、それはユーザーの大半がデマに惑わされ、感情でしか物事を判断できない馬鹿ばっかりなため

おわりに

30分くらいでまとめるつもりが2時間かかった。