コピペを見破る能力について

数十人のレポートを採点していると誰でも開眼します。

Ohnoblog 2:言い張れば通るという感覚はてなブックマークコメントより

「ネット上にある映画の感想文からの剽窃を数件発見」凄い検索能力だな

これがびっくりするほどに簡単だったりします。レポートの採点をしていると、その学生の文章の癖(句読点や言い回し)や語彙の量がなんとなくわかってくるわけです。で、そこに、突然、把握してきた癖や語彙とは別のものが登場してきます。で、「あれ?なんか変だ」という気を持ちつつ、読み進めるとまたもや突然に元の癖や語彙に復帰するのです。

変な言い方ですが、コピペした部分だけ光を発するように違和感バリバリなのです。で、そんなときどうするかといえば、違和感ばりばりな部分をそれこそコピー&ペーストしてGoogle先生にお伺いをたてます。すると、上位10件ぐらいの中にオリジナルが登場するという次第です。

多くの学生はレポートを推敲しませんので、文章が練られていません(誤解を招く言い回しを削除したり、冗長な言い回しを削除したりすることをしていない)。その中で、突然、すっきりとした文章などが登場すると「あれあれ?」と思うのです。さらに、普段の小テスト、宿題、受講姿勢などの補足情報があると、違和感を覚える感度はより高くなります。

なので、学生のみなさまは大学を卒業するまでに、一度、数十人のレポートを採点する立場になってみると良いと思います。そうすると、「コピペってこんな簡単にばれるのね」とわかると思います。

どうしても、コピペがばれにくいようにしたい場合は、GoogleやYahooの検索エンジンにひっかからい文章を使うようにしましょう。でも、そんな文章を探す手間をかけるぐらいならば、正当な引用のやり方に従い引用したり、自分で作文した方が効率が良いと思います。

ちなみに、数式やプログラムでもコピペは結構わかります。

でも、良いプログラマーというのは十分に信頼できるソースコードがあるならば自分で作り直さずそれを流用する点にあるというのもお忘れなく。重要なのは求められているのは成果(結果)か過程かという点と、自分の仕事と他人の仕事をちゃんと区別して提供できるということです。

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