紀要論文

私は、2005年に助手として着任した当初「紀要」というものをまったく知らなかったので、これは年間の自分の研究活動を報告するものであると思っていた。なので1年目と2年目はまさにそういうように紀要の文書を書いていた。3年目に、紀要は論文を載せるものであるということを知った。で、査読付き論文に投稿しないともったいないので紀要への論文提供は止めた。

学会誌がない分野(真に新しい分野やニッチな分野なら十分あり得る)において、新規性主張の根拠とするために紀要を使うのは理解できるけど、紀要に載っている論文だから、査読付き雑誌や会議に投稿したら二重投稿という発想はちょっと異文化。

紀要をプレプリントサーバーのように扱えばよいと思う。そして、学部や大学ごとの紀要よりも分野全般でプレプリントサーバーを用意した方がもっと良いと思う。