韓信の股くぐり:松本元復興大臣の言動について宋文州さんの考えを読んで

宋文州のメールマガジンを毎週楽しみにしている私にとって、松本元復興大臣の言動に関する宋さんのつぶやきは非常に示唆に富んでいて面白かった。

いろんな論点がある。

目的遂行の観点から

今、被災地にとって一番重要なことは一日も早く復興すること。その目的を達成することから考えれば、どんなに無能であったとしても大臣交代に費やされる時間と労力で復興が遅れるのは容認しがたい。

そう考えると、松本元復興大臣がしょうもないとしても、韓信の股くぐりよろしく適当にいなして、復興につなげるのがよかった。という考え。これが宋さんのつぶやきの主旨。

公人のモラルの観点から

目的のために松本元復興大臣のような振る舞いを許容すれば、めぐりめぐって、立場の強いものが弱いものに横柄な態度をとるのを容認する世の中になってしまう。

偉くなればなるほど、権力を持てば持つほど、低姿勢で丁寧に振舞うのが公人として求められる資質。その観点からすれば、今回の振る舞いは容認しがたい。

政治家としての能力を疑問視する観点から

無能な大臣は復興の妨げとなるのは明白。そもそも、あんな態度をとればこのような事態になることは誰でもわかるわけだし、マスコミのいないところで村井宮城県知事に圧力をかけることも出来たはず。このくらいのことも防げないような人が政治家として有能であるとは思えない。

この観点からすれば、大臣を辞めるのは当然のこと。

その他の観点

まあ、他にもいろいろとあるとは思うけど。自分がこの事件で何を感じてどう思うのかを書き出してみるのは面白いと思う。

参考

宋さんの本を読んだときの感想