板橋区の職員の懲戒免職処分の話

追記(2018年5月2日)

松崎いたる板橋区議への名誉毀損およびそれへの反訴の判決がでたとのこと。この判決文の中で松崎いたる板橋区議が呈した疑問や調査結果について妥当だと認められている。板橋区はなんで懲戒免職処分取り消してしまったの?完全にアウト案件満載なのに。
samakita.hatenablog.com
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あと、共産党は何を根拠に松崎いたる板橋区議を除名しているんだ。
togetter.com

追記(2017年5月14日)

板橋区が裁判所の和解勧告に基づき懲戒免職処分を取り消したとのこと。

板橋区は、「板橋ホタル生態環境館」(ホタル館)で飼育業務を担当していた元資源循環部環境課主事の阿部宣男氏(61)に対する2014年3月28日付の懲戒免職処分を取り消す方針を固めた。区は処分取り消しや退職金の支払いなどを盛り込んだ議案を15日に第1回定例区議会に上程しており、今後、企画総務委員会で議案審査が行われる。区人事課では、「免職は重いとする地裁の心証がくみ取れたことを踏まえ、和解議案の提出に至った」と話している。

都政新報:板橋区/元ホタル館職員と和解へ/免職取り消し区議会が審査より)

追記(2015年1月20日)

DNA調査したところ、福島で採取して育てたと主張していたホタルは西日本産であったとのこと。

本文

何ではてなブックマークで板橋区:職員の懲戒免職処分についてにブックマークコメントがついていたのかわからなかったのでまとめ。

誰が免職になったの?

板橋区ホタル生態環境館でホタルの飼育をしていた阿部 宣男 氏の様子。

免職の理由は?

被処分者は、特定の営利企業へ便宜供与を行い、当該企業の経営に深く関与するとともに、自らも営利事業に携わった。また、本来区に歳入されるべき特許実施料金について損失を招いた。これらは、上司に判断を仰がず、契約等を行うなど極めて不適切な行為であった。
板橋区:職員の懲戒免職処分についてより)

  • 板橋区が所持している特許について無断で使用させた
  • 平成24年2月〜3月
    • 静岡県C町で施工されたホタル水路整備について、D事業者を紹介し請け負わす。
    • また、D事業者が静岡県C町に提出した「業務代理人等通知書」には、主任技術者と記載され業務にも携わった。
  • 平成24年5月
    • 静岡県C町宛に文書で「ホタル飛翔に関する事項〔最低五年間〕」を提出し、区に歳入するべき特許実施料金の免除を約束。

板橋区:職員の懲戒免職処分についてより)

‐ 環境課長

    • ホタル特許使用料の特許権にかかわるものについてご説明いたしますと、平成13年からそういったものをいただいておりまして、13年から19年まででございます。合計しますと、25件で1,000万円の歳入になっております。
  • いしだ圭一郎
    • 19年までというお話ですけれども、それ以降はいただいていないんでしょうか。
  • 環境課長
    • 歳入について、いわゆる特許使用料については、19年以降は発生しておりません。
  • いしだ圭一郎
    • その理由は教えていただけますか。
  • 環境課長
    • 恐らく委員がおっしゃるのは、今回の資料がついています、「生物多様性の基本」という、記事というか論文の中身によって115か所ということでおっしゃっていると思うんですが、私どもとしては、基本的には特許使用料をいただいたところについては、これはそういう施設として認識しておりますけれども、それ以外の部分については把握していない部分が多数でございますので、そういったリストアップを今しているところでございまして、それについて中身を今後調査していく必要があると、そのように思っております。

いたばしホタルの安全<いのち>を守る会:2013年12月3日 板橋区議会区民環境委員会より)

以下、その他の活動について。

福島県いわき市でのホタル放流

東日本大震災の直後から復興のために情報発信し続けていたアクアマリンふくしまの職員の方のブログアクアマリンふくしまの復興日記にて、生物多様性の観点から 2012年6月に行われた福島県いわき市でのホタル放流について疑義が述べられる。その後、疑義を述べた方が退職を考える事態に(最終的には退職されなかったそうです)。

このホタル放流のアドバイザが阿部 宣男 氏。

板橋区ホタル生態環境館の実態について

どうも、ここでホタルを育てていたのかどうか怪しいらしい。

区の委託業者が先月下旬に実施した生息数調査では、温室内にある約二十一メートルのせせらぎに入り、二十七カ所で幼虫をネットに追い込んだ。体長約二センチと比較的大きなゲンジボタルの幼虫二匹のみが捕獲され、生息数は二十三匹と推測された。ヘイケボタルの幼虫はゼロで、餌になる巻き貝のカワニナの総数もわずか約九百六十匹とされた。「幼虫は数万匹いる」とするホタル館側との見解と大幅に異なる結果となった。