アファーマティブ・アクションを導入したら逆差別が起こるのは必然では?

たくさん書いてあるけど論点は一つ。優先枠を使うと優先対象になっていない優秀な人がはじかれてしまうということのみ。これは、 アファーマティブ・アクションを導入する限り必要悪だと思う。この必要悪を飲めるか、飲めないかは立場によって違う。

直接的に自分に不利益がある場合は当然飲めない。私も飲まない。最初の記事のような主張をすると思う。だから、システム全体のパフォーマンスを高める目的にアファーマティブ・アクションが有用なのかどうかだけで議論しないとしょうがない。上記の議論にけりをつけるならば、アファーマティブ・アクションの研究者に最新の動向を説明してもらうしかないのでは?

あと、女性PIが少ないのは研究者になりたい女性がそもそも少ないからであるという意見は意味ないと思う。研究者になりたい女性が少ない理由が、女性PIが少なくキャリアパスが描けないためなのかもしれないのだから。

また、アファーマティブ・アクションを導入して、しばらくの期間はそれほど優秀じゃない人がポジションを得る現象がおこるのはしょうがない。いきなり、超優秀な人を獲得できるならば、そもそもアファーマティブ・アクションが必要なかったという証拠。「隗より始めよ」という故事もあるわけだし。

女性がいろいろな職種に進出していった流れを見る限りは、一定数のロールモデルとなりえる人たちがその職種に必要であるので、一定数のロールモデルがそろうまではアファーマティブ・アクションも致し方ないというのが私の考え。