イスラエルが復活できて日本ができない理由は何?

旧知のアメリカのヘッジファンドの社長と朝食をとった。

「今後の日本経済をどう見てる?」
「そうだな、これから日経平均は63,000,000円を目指すんじゃないかな。」
「6300円?」
「63,000,000円。」
「は?」
「昔、イスラエルが平均して84%のインフレ率におそわれたことがあった。1972年から1987年のことだ。消費者物価指数は一万倍になり、株価は6500倍になった。それを日本に当てはめると63,000,000円になる。」
「...」
「債務の増加と人口の減少は将来の量的緩和ハイパーインフレーションにつながりかねない。あと15年で日経平均はこのぐらいの価格になるだろうっていうのは、私だけではない。..その前に日本の銀行が国債を買えるのもあと三年だろう。そうなれば金利が跳ね上がって、変動金利で住宅を買っている人たちで日本版サブプライムローン問題が起きるぞ。」

元ネタはこれかな?

 グライス氏がモデルとしているのはイスラエルである。同国は1980年代、増大する軍事費と社会的コストの資金繰りに苦しみ、政治がまひ状態に陥るなか、ハイパーインフレーションに見舞われた。グライス氏によると、イスラエルのインフレ率は1980年代半ばに500%に達したという。物価が上昇するにつれ、株価も上昇した。全株指数はこの間、6500倍に跳ね上がった。

これは大変と思うのだけど、物心ついてからイスラエルが国家破綻したという記憶が私には無い。ずっと、戦争続けられるほど金持ちなイメージ。実際、ずっと経済成長しているみたい。

一方、日本。

日本の方がべらぼうに成長しているわけだけど、イスラエルだって、ハイパーインフレの1980年代後半からちゃんと成長をしつづけている。15年ぐらいでマイルドインフレまで抑えている。2000年代のリーマンショックぐらいまでは景気がよかったみたいだし。ハイパーインフレは嫌だけど、それで国が終わるわけではなさそうだから。そんなに煽ることはないんじゃいの?