研究者コミュニティの若手と企業における若手の違い

自明といえば自明なのですが、忘れがちなのでメモ。「若手」って何歳まで? 入社何年まで? でしょう。読者アンケート(2009/10/07)|コブス横丁|COBSキャリア 20代の転職「前」コラム&コミュニティサイトの結果を信じるならば、入社4年目ぐらいまでが若手認識。では、企業に就職した人と大学教員になった人(すなわち、助教着任後)の年齢はどうなっているのかを表にしてみた。

入社何年目か 大学卒業 修士修了 博士修了 ポスドク1回(任期3年)
1年目 22歳 24歳 28歳 31歳
2年目 23歳 25歳 29歳 32歳
3年目 24歳 26歳 30歳 33歳
4年目 25歳 27歳 31歳 34歳
5年目 26歳 28歳 32歳 35歳
6年目 27歳 29歳 33歳 36歳
7年目 28歳 30歳 34歳 37歳
8年目 29歳 31歳 35歳 38歳
9年目 30歳 32歳 36歳 39歳

もし、大卒で30歳は中堅であるというイメージがあるならば、それが大学教員にあてはめると36歳〜39歳になる。科研費での若手の定義は39歳までであることを考えると、大学教員の理想的なキャリアパスは、学部→修士→博士→ポスドク助教であると思われる。

研究者コミュニティが「若手研究者」というときには、大卒ベースの企業社会では20代後半から30歳ぐらいまでの研究者が想定されている可能性が高い。この最低限6歳のギャップをいつも頭に入れていろいろな発言をするようにしたい。