中教審の方々にはまず屏風からトラを追い出して欲しい

就職後すぐに離職する若者が増えるなど、学生の職業・勤労観形成が課題になっているとして、中央教育審議会大学分科会は、すべての大学や短大で「職業指導(キャリアガイダンス)」の授業を導入する方向で検討を始めた。科目として義務化するか、各大学に努力義務を課すにとどめるかなど、具体的な制度設計を急ぎ、早ければ来年度からの導入を目指す。【加藤隆寛】

同分科会の作業部会が「社会人として必要な資質能力を高めるためにも、職業指導を教育課程に位置付けることが必要」と提案し、14日の会議で大筋了承された。

分科会の委員からは「大学には本来(職業について)何らかの意図を持って入るはず」との意見も出されたが、「将来が見通しにくい社会構造になっている」などとして、入学してから職業意識の形成を図ることや、自分の適性を考えることの必要性を認める意見が大勢を占めた。

1〜2年次の選択科目などを想定しており、大学設置基準の改正なども視野に議論する。文部科学省によると、既に74%の大学が職業意識に関する何らかの科目を設置済み。分科会では、これらの授業内容を分析した上で、適切な授業のあり方などを探る。厚生労働省のまとめでは、05年の大学卒業者の入社3年以内の離職率は35.9%。

みなさん謙虚になろうよ。離職する若者を22年間育てた親達が形成しきれなかった職業・勤労観を大学の4年間でどうやって形成することができるの?そんな劇的な方法があるの?何か新しい技術や教育理論、導入して大成功した事例が存在するんですか?そうでないなら、来年からどうやって制度を導入するんですか…。やるなら、初等教育からやらんと無理だろう。

そもそも、そんなに簡単に職業・勤労観を形成できるなら、「〜観」を簡単に形成できる方法をぜひ世界に向けて輸出しようよ!アメリカは今経営者のモラルハザードで困っているらしいので倫理観を簡単に形成できる方法を切実に求めているみたいですよ。中国も道徳観が足りないっていって北京五輪のときに困っていましたから、ODAの代わりに「〜観形成法」を輸出してあげれば良いと思います。

何か最近の中央教育審議会大衆迎合的なことしか話し合っていないような気がしてならないのだけど中央教育審議会についてを見る限り、基本は諮問機関だから、文部大臣の諮問にただ答えているだけなのね。

  • 審議会の主な所掌事務

  1. 文部科学大臣の諮問に応じて,1教育の振興及び生涯学習の推進を中核とした豊かな人間性を備えた創造的な人材の育成に関する重要事項,2スポーツの振興に関する重要事項を調査審議し,文部科学大臣に意見を述べること。
  2. 文部科学大臣の諮問に応じて生涯学習に係る機会の整備に関する重要事項を調査審議し,文部科学大臣又は関係行政機関の長に意見を述べること。
  3. 法令の規定に基づき審議会の権限に属させられた事項を処理すること。

つまり、しょうもないのは文部科学大臣文部科学省か。「そんなアホな諮問には答えられません」とどうぞ蹴っ飛ばしてあげてください委員のみなさま。